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『おーA、おはよー』
「先輩!!!おはようございます!!あ、これ!コーヒー飲んでください目覚めますよ!」
『ありがとー助かるわー』
あの日から、私は先輩に対してめちゃめちゃ絡むようになった。
おかしい?笑
でも、なんとなく今の方が気楽で、喋りやすいかもしれない
私が好き好きオーラ出しても(決して好きとは言えないけど)先輩は笑って返してくれる
『あ、ごめん電話』
そう言って外に出て、ニヤニヤしながら電話する先輩をみて、
あー、彼女さんかな
辛くないって言ったら嘘になるけど
私は幸せそうな顔をみるだけでいい
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『Aちゃーん、おーい』
「はっ!!」
ジンさんが私の顔を覗き込んでた。
このごろジンさんとも今までよりもっと喋るようになっていた
ジンさんのよく分からなかった性格も分かってきた
・・・知ってた?意外と腹黒いんだよ?(小声
『ユンギに見とれてんの?笑笑』
「はい、見とれてました〜」
正直に言ってみた
ジンさんはかなり驚いた様子だけど、うん、無視無視。
私がまた仕事につこうとすると、ジンさんは
『Aちゃーん、俺ならいつでも空いてるからねー?』
仕事以外の時は"俺"って言うよね
今は仕事中何ですけど?
「どうせ誰にでも言ってるんですよねー?」
チラッとジンさんを見ながら言ってみると
ニコニコした顔で『んー??』って首をかしげてた
あーー怖い怖い
女の子はすぐに騙されるんだろう、イケメンだし
裏ではあんなことやこんなことを思って、計算して、・・・
寒気・・・
今は先輩が好きだから関係ないな
先輩に振られてもジンさんのところには行かないけどね笑
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先輩が軽い足取りで帰ってきた
「先輩、誰かさんと電話するのもいいですけど、
ちゃんと仕事してくださいよー?」
私がからかってやると
『分かってるって〜』
ヘラヘラしたままだ
浮かれてるわ・・・
本当に幸せそうだな。
私にもそういういろんな顔向けてほしいなって思うけど
私じゃないから
でも、私に向けられていなくても
その笑顔が好きだから。
大丈夫大丈夫
好きは押し込める
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作者名:とっと子 | 作成日時:2017年10月27日 0時