リアコアイドル様 3【紫】

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渡辺side



Aからふっかに言っちゃったと聞かされたのは数日前のこと。

終わった……って思ったけど全然怒ってなかったと聞いて安心してたのに。……何これ。


これのどこが怒ってねえの？誰か説明してくれ。





勉強のためにとか何とか言って見てたらしい風磨の雑誌をバサッと目の前に投げられ嫌味なくらい綺麗な白い手でトントン指しながら、






深「なべ、こんなことしたらまじでコロスよ？」








普段のふっかから聞けないような言葉を頂いた。







……おい、まじでふざけんなよ。


誰だよ俺を選んだやつ。いや、Aを選んだやつでてこい。Aのバックにはもれなくこいつがいんだよ。なんで俺がこんなめに……「聞いてる？」。




渡「はい……。」







まじで誰か助けてくれ。佐久間でもいい。
いや、ここはAがこい。Aしか無理だ。







深「まじで指一本でも触れたらタダじゃ置かないよ」

渡「いや、無理だろ。そういう撮影だし…」

深「何、手出すつもりなの」

渡「俺だって出さなくてもいいなら出すつもりは……」

深「は？こんなAをみても手出さないっていうの。そんなに魅力がないって？舐めてんの？」

渡「そうじゃねえよ……」






どうすりゃいいのまじで……

何を言っても無駄すぎるだろ……





渡「Aには何も言わなかったくせに……」

深「ん？まあね。そりゃそうでしょ。Aの可能性潰したくないし。」




それってつまり俺の可能性は潰してもいいと……？
こいつまじで他の人には当たりが強い。





深「んな顔すんなよ(笑)」

渡「いや……」

深「冗談だよ冗談。気にすんな。」





冗談…………？寧ろそれが冗談だろ



目の奥が一切笑ってないふっかをみて逃げ出したくてしょうがない。



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