リアコアイドル様 3【紫】

◎深澤くんは嫉妬しない ページ12

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「「かんぱーーい！！！！」」




カチンとグラスをあわせる。頑張ったあとのお酒は最高だ。




仕事が一緒だった康二と久しぶりにご飯に来た。

前まではしょっちゅう行ってたけど最近は減っちゃってたから嬉しい。



ご飯を食べながらいろんな話をするけどほとんどはたつの話。




向「どや？同棲は。いい感じ？」

「もうね、さいっっこうだよ……」




家に帰ったらたつがいるし、もしその日会えなくても起きたら隣で寝ていたり。
会えない日もたまーーにあるけどほぼ毎日たつに会えてイチャイチャできて。今多分幸せの絶頂にいると思う。




向「うわー！幸せそうな顔しとる！(笑)」

「だって幸せだもーん！」

向「でもさ、今日とかふっかさん大丈夫やった？」

「何があ？」

向「俺とご飯に行って。」

「ん？」



どゆこと？なんで？？？



向「男と2人きりなんて。許してくれるん？」

「あ、なに、そういうこと？？」

向「今日の事とかちゃんと言ってるん？」

「そりゃあ一応ね！康二とご飯行くって伝えてるよ」

向「ふっかさんなんて？」

「普通に、行っておいでって。」

向「うは〜、めちゃくちゃ心広いやん」

「んね！」



たつってね、めちゃくちゃ優しいし、めちゃくちゃ心広いんだよ。……たまに悲しくなっちゃうくらい。




向「なんで落ち込んでるん(笑)」

「いやー、なんか嫉妬するのはいつも私だなーって」

向「そう？」

「私だったらさ？ただの友達って言われてもやっぱり嫉妬しちゃうもん。だけどたつはしないじゃん？」




だからこんなに好きなのは私だけなのかなーって。少しだけ？不安になっちゃう。




向「信用してるんやろ。Aのこと。」

「…それじゃあ私がしてないみたいじゃん！」

向「そうじゃないけど！！(笑)心配なんやろ？」

「うん……。」

向「ふっかさんは大丈夫やって。……な？」



分かってるけど。
やっぱり少しでも嫉妬して欲しい、って思ってしまう私はワガママなのかな？



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