今日もキミのトリコ 2 【橙】

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顔も見たくねえわ、そう思ってドアを閉めてやろうとしたら康二が駆け寄っていった。その顔は普段の康二からは想像できないくらい怒っていて。





向井「浅見さんっ、」

浅見「ジー、コ……」

向井「どういうことや、Aになんであんな嘘ついたんや。」

浅見「そ、れは……」




言いずらそうに、言葉を詰まらした浅見さん


まあそりゃ言えねーよな、だって、






目黒「康二が好きだからでしょ」







すると、わかりやすいくらい体をビクッとさせて。


ほらな、やっぱり。


まじでめんどくせーな。なんでそんな狡いことばっかするの。Aみたいに堂々とやれよ。


……まあ、それができないからこんな事したんだろうけど




俺の言葉を聞くや否や、驚いた顔をする康二






向井「え…浅見さん……、そうやったんか…？」




気づいてなかったんだ

結構わかりやすい方ではあったけどね

Aに対する敵対心とかは特に





浅見さんも諦めたのか、フゥと息を吐いて落ち着かせてから話し始めた。





浅見「本当……」

向井「、っ！」

浅見「ジーコのこと、ずっと好きだったから。姫宮さんが羨ましくて……つい…」

向井「そ、んな……なんでや……」

浅見「私の方がジーコと出会ったの早かったのに…

それなのに突然現れた姫宮さんにどんどん惹かれていってるのに気づいて……しかも再会したら更に仲良くなってたのが悔しかったから…だから……」







やっぱり、そういうことだよな


この人も、康二を好きすぎるが故にしてしまった行動



だからといってAを傷つけていい理由になんて
ならないけど。

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