. ページ40
.
何分くらい経ったんだろう…
さっきまで話していたメンバーも今は一言も喋らなくて。
寧ろ誰かのいびきまで聞こえてくる。
完璧誰か寝たな……
そんな中私も眠気と葛藤していて、何度も飛びそうになる意識をなんとか保っている。
康ちゃんまだ起きてるかな…
そう思って隣にいる康ちゃんをみると天井をみながら目をパチパチしている。眠いのかな。
その様子がなんだか可愛らしくて「フフっ」と笑うと、私が見ていることに気づいたのか目が合った。
向井「なに、どうしたん？」
みんなに気を使って小さい声で話すのがなんだか新鮮だしリアコ感が強くてキュンってする。
「何もない」
向井「眠ない？平気」
「めっちゃ眠い、寝そう」
向井「あかんって、頑張ってや」
「康ちゃんは？眠くないの？」
向井「…眠ない、寧ろ目ぇ覚めてんねん」
「…ん？どゆこと？」
Aは気にせんでええ、て言うけどどういうことだろ。よくわかんない。
てか私はそれよりも、この康ちゃんとの距離感が少し寂しい。せっかく同じ布団にいるのに、一人分の距離がある。なんなら康ちゃん翔太の方に少し入ってない？
一緒に寝れてるだけ十分だろって感じかもだけど、こんなチャンス滅多にないし、いいよね。
そう思って康ちゃんの方に身体を動かした。
向井「えっ、ちょ、何っ、」
「だって寂しいじゃん、ダメ？」
向井「ダメって…ホンマに勘弁してや……」
はぁ、とため息を疲れちゃったけど私を抱き寄せて寝かしつけるようにポンポンしてくるから、多分嫌ではないんだろう。
康ちゃんにギュッとされて緊張してるけど、
それよりも康ちゃんの暖かさと安心感からかどんどん眠気が襲ってくる。
「康ちゃん、」
向井「ん？」
「おやすみ…」
向井「えっ、ちょ、」
身体をゆさゆさされてるけど、限界に達した私は康ちゃんの腕の中で眠りについた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chi
| 作成日時：2021年4月25日 16時
