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Aは康二が来てから変わった。
いや、康二の前では元々こういう性格だったのかもしれない。
恋をすると人は変わるってよく聞くけれど
こんなにも変わってしまうものなのか
そう驚いた頃が懐かしい
だけどいくらAに甘い俺たちでもさすがにその我儘を聞き入れることはむずかしい
だからなんとか諦めてもらおう、そう思ったんだけど
「やっぱりだめか……」
ってしゅんとするもんだから、
呆気なくその決意が崩された
なんてったってその顔に俺は弱い、それは照もで。
断らなきゃって思ってるんだけど強く言えず困ってる、そんな顔をしている。
渡辺「おい照負けんな」
岩本「だって、」
渡辺「間違いなくおかしな事言ってんのはAなんだから、そんなの聞き入れんじゃねーよ」
こういう時のなべには本当助けられる
A相手に唯一強く言えるのはなべくらいだから
なんとか傷つけず、諦めてもらう方法ねえかな
阿部「んー、でもさ、Aは水色が似合ってると思うよ?」
「……本当?」
佐久間「そうだよお!黄色より水色のが合ってるって!」
「ん〜……そうかなぁ…」
お?もしかしてもう一押し?
Aの反応を見る限り、もう少しで諦めてくれそうな感じ?
「じゃあ康ちゃんと翔太のメンバーカラーを入れ替えよう!」
渡辺「…お前なんか俺に恨みでもあんの?」
て、おい(笑)
なんでそっちにいくのかな(笑)
巻き込まれたなべはとても不服そうだ
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作者名:chi | 作成日時:2021年4月25日 16時