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するとドアが開く音がして、今1番会いたくない人の声が聞こえた。
向井「阿部ちゃんと舘さん!順番やって!」
阿部「あ、本当に?」
宮舘「阿部、行こうか」
阿部「うん、そうだね。康二〜、Aのことお願い!」
「え、ちょ、阿部ちゃんっ……、」
私が今康ちゃんと絡みたくないこと気づいてるでしょ?
「ちゃんと仲直りするんだよ?」って首こてんとしながらあざとく言ったって許さないんだから。
中々阿部ちゃんの上からどかない私を見兼ねて、康ちゃんが近づいてきた。
向井「ほーら、Aどくで〜?阿部ちゃんこれから撮影なんやから」
「……やだ。」
向井「もう、そんな我儘言わんの」
阿部「康二〜、何とかして〜」
向井「困った子やなぁ、ほら、Aちゃん立つで〜」
そう言って私の脇に手を入れた康ちゃんはそのまま立ち上がらせる。
……なんだかすごく子供扱いされてるみたいでいやだ。
「もういいから、離して」
私今康ちゃんと話したくないの。
腕をパッと離して、プイッとそっぽを向く。
阿部「もうっ、素直じゃないな〜」
宮舘「A、そんなむくれないの」
私の頭をポンっとしながら阿部ちゃんたちは撮影に向かった。
何よ、私はいつも素直じゃん。
だけどそれを迷惑そうにしてたのは康ちゃんの方でしょ?
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作者名:chi | 作成日時:2021年4月25日 16時