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大我くんの手を掴んで走り出せばグラウンドにたくさんの悲鳴が上がる。
そりゃそうだ。大我くんはそういう存在だから。
平和な学校生活を望んでいたのに、こんなことをしている自分自身に驚いてしまう。
もしかしたら学校中の女の子を敵に回したかもしれない。
だけど不思議と怖くはなかった。
多分それは、繋いでいる手に大我くんがグッと力を入れてくれたから。
それだけで泣きそうなくらい嬉しくなって、他の事はどうでも良く思えてしまったんだ。
お互い足が速くないから巻き返すことなんて出来なくて、順位は最下位
「お疲れ〜」優しい笑みのジェシーくんに迎えられる。
「はぁっ、はぁっ、きっつ……」
「AHAHA！Aちゃんお疲れ様！」
「あり、がとうっ……はぁ……」
「はい、じゃあお題見せて？」
「ああ……」
そうだった、少し恥ずかしいな。
そう思いながらジェシー君に渡そうとすれば、別の人の手によってそれは止められる。視線を辿れば大我くんと目が合って
「もういいだろ」
「へ？」
「え？ってちょ！大我！！！！」
まだ終わってないよ！？そう叫ぶジェシーくんの声が後ろから聞こえてくる。だけど大我くんはその声に一切反応することなく私の手を掴んだまま校舎に向かって足を進めた
「ねえっ、ちょ！」
「少し黙れ」
そう言って連れて来られたのは人気のない中庭
やっと足を止めたかと思えばくるっと振り返った大我くんにジッと見下ろされる。
「お前なにやってんの」
「っ、」
「なんで俺を選ぶんだよ」
彼の表情や声色が、怒りを露わにしていて。
相当怒っている大我くんをみて、私の中に残ったのは後悔だった。先程まであった頑張ろうなんて気持ちは呆気なく消え去った。
少し、調子に乗りすぎたのかもしれない。
みんなに色々言われ、もしかしたらまだ、大我くんも、って＿＿＿＿
だけど大我くんにそんな気持ちが残ってるわけなんてなかったんだ。今までの態度が、全部答えじゃん。
それなのに期待して、本当に馬鹿だ。
だったらいっその事、
「だって、大我くんしかいなかったから……」
「は？」
「私にとっての"好きな人"は、大我くんだけだから」
この中途半端な関係性に、終止符を打ってほしい。
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ちい(プロフ) - 大好きな作品に出会えましたありがとうございます♡Twitterも覗きに行きます♡ (8月6日 14時) (
レス) @page19 id: c90a08384d (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）番外編も作ろうと考えてますので少々お待ちください(^^)ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - 彩花さん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）リクエスト頂いたお話とても面白そうでぜひ参考にしたいと思います！ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きを楽しみにしてました!!リクエストなんですけど、体育祭の後の話を少しでいいので見てみたいです！ (2023年1月30日 12時) (レス) @page50 id: 09f424ba98 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 更新ありがとうございます！密かに待ってました！そしてお疲れ様です！リクエストなのですが学生で京本大我くんが好きでアピールしてる女の子と全く興味ない京本大我くんのお話が見てみたいです、、！ (2023年1月28日 23時) (レス) @page50 id: 882fe032cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chi
| 作成日時：2022年6月18日 16時
