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「遅い。」
「えっ、は？」
京本くんと初めて話してから1週間が経った。
もう2度と関わることないんだろうなって思ってたけど、案外次はすぐに訪れて。
いつも通り委員会の当番のため保健室に向かった私。そこにはなぜか京本くんがいて。私の顔を見るや否や「遅い」と一言。それはまるで私のことを待っていたかのよう。
「お前当番火曜日なのかよ」
「えっ？うん…」
「んだよ、そのせいで色んな奴に変な目で見られたんだけど」
「え？…ごめん？」
訳が分からないのにめちゃめちゃ責められて謎に謝る私。いや私悪くなくない？って思ったけど彼の剣幕に思わずごめんと言葉が出た。
なんでいるんだ？って思っていたら、「ん」と目の前に差し出される物。それはかなり見覚えのあるものだった。
「えっ、これ…」
「返す」
「いや、うん…」
「？お前のだろ？」
そう言って渡されたのは初めて話した時渡したハンカチ。頬も腫れてたから「これで冷やしな」と半ば強引に渡したんだけど。
「え？わざわざこの為に？」
「は？」
「わざわざこの為に、待ってたの？」
少し、いや、かなり意外だった。
京本くんのことだから絶対捨ててると思ってた。しかも女の物なんて特に。
だけどわざわざ綺麗にして、返しに来たことが意外すぎて。
ハンカチを見ながらそんなことを考えていたら何故かバレて「お前今失礼なこと考えてるだろ」と物凄く睨みを聞かせながら言われる。「アハハ…」と笑って誤魔化せば「ﾁｯ」と1つ舌打ち。……だから怖いんだって。
用も済んだし帰るかな？って思ったけど、どうやら次の授業は体育らしく「丁度いいからこのままサボる」と堂々とおサボり発言。
あまりにも自由な彼に少し呆れるも、まだ話せるんだって思ってしまった私は既に彼に惹かれてたんだと思う。
後日、保健の先生から話を聞くと、私と初めて会った日から毎日、保健室に通っていたという彼。
しかも当番で来る人の顔を確認しては肩を落として出ていく。誰を待ってたんだろうと不思議に思ってたけど貴方だったのね、とにこやかに言われ、
知らなかった彼の行動に驚くも、それ以上に嬉しかった。
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ちい(プロフ) - 大好きな作品に出会えましたありがとうございます♡Twitterも覗きに行きます♡ (8月6日 14時) (
レス) @page19 id: c90a08384d (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）番外編も作ろうと考えてますので少々お待ちください(^^)ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - 彩花さん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）リクエスト頂いたお話とても面白そうでぜひ参考にしたいと思います！ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きを楽しみにしてました!!リクエストなんですけど、体育祭の後の話を少しでいいので見てみたいです！ (2023年1月30日 12時) (レス) @page50 id: 09f424ba98 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 更新ありがとうございます！密かに待ってました！そしてお疲れ様です！リクエストなのですが学生で京本大我くんが好きでアピールしてる女の子と全く興味ない京本大我くんのお話が見てみたいです、、！ (2023年1月28日 23時) (レス) @page50 id: 882fe032cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chi
| 作成日時：2022年6月18日 16時
