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中に入ると保健室には大我くんがいた。
彼はソファに座っていて。それはまるで中学の時のようだった。当時と違うのは、彼の髪色と、隣に座る天音さんの存在。
ドアが開く音に反応した大我くんと目が合う。その瞬間少しだけ見開かれる目。
だけどすぐにいつもの無表情に戻り、フッと逸らされた。
泣きたくなった。
逃げ出したかった。
だけどその気持ちとは裏腹に、体は全然動いてくれない。
『あら、どうしたの？具合悪い？』
「あっ……、少し調子悪くて…」
『確かに顔色悪いわね。ベッド使う？』
「いいですか……？すみません…」
『どうぞどうぞ〜！少し寝なさい！』
ベッドまで誘導されて、シャッとカーテンを閉められる。
それがなんだか向こうの世界と遮断されたみたいで、やっと呼吸が楽になった。
だけどたった布切れ一枚、向こう側の声なんて筒抜けで
「ねえきょもー。次の時間始まっちゃうよ？」
「知らねえよ。着いてきたのお前じゃん」
「ひどっ！先生〜！酷くない！？」
『2人とも静かに。もう大丈夫なら早く戻りなさい？』
「はーい、ほら行くよ！きょも！」
「俺サボる」
「ダーメ！次の授業は絶対連れてきて！って樹に頼まれてんだから！」
「ダル、て、おい。引っ張んなよっ」
「先生！失礼しました〜！」
「ちょ、おいっ、離せよ」
「ハイハイ行くよ〜」
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扉が閉まる音と共にやっと訪れた静寂。
その後すぐ控えめにカーテンが開けられた。
『ごめんなさいね、煩くて。大丈夫そう？』
「……、はい」
『……薬置いとくから。もしだったら飲んで。』
「ありがとっ、ございます……。」
『ゆっくり休んで。…無茶しちゃダメよ？』
先生の優しさが傷ついた心によく滲みて、堪えていた涙がとめどなく流れた。
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ちい(プロフ) - 大好きな作品に出会えましたありがとうございます♡Twitterも覗きに行きます♡ (8月6日 14時) (
レス) @page19 id: c90a08384d (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）番外編も作ろうと考えてますので少々お待ちください(^^)ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - 彩花さん» コメントありがとうございます。また、お待たせしてすみません（ ; ; ）リクエスト頂いたお話とても面白そうでぜひ参考にしたいと思います！ありがとうございます！ (2023年2月1日 21時) (レス) id: ad245d709c (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きを楽しみにしてました!!リクエストなんですけど、体育祭の後の話を少しでいいので見てみたいです！ (2023年1月30日 12時) (レス) @page50 id: 09f424ba98 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 更新ありがとうございます！密かに待ってました！そしてお疲れ様です！リクエストなのですが学生で京本大我くんが好きでアピールしてる女の子と全く興味ない京本大我くんのお話が見てみたいです、、！ (2023年1月28日 23時) (レス) @page50 id: 882fe032cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chi
| 作成日時：2022年6月18日 16時
