あ、黄金じゃない方のマンネです ３

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SideJK

JK「.......でも、最近はどんどん、Aのことがわからなくなるっていうか。いや、なんか、離れてくっていう方が、近いのかも」

JM「.............」

JK「いつも、いま、ジミニヒョンが寝てるそこにさ、Aがいて、毎日寝たり起きたりしてて、なのに、だんだんAがここにいないみたいに感じるんです。ずっと、練習生のときからずっと、Aは俺の隣にいたのに」

JM「....................ま、永遠の別れじゃなし、ちゃんと帰ってくるからね。気が向いたら電話してみれば？」

そういってジミニヒョンは布団をかぶった。電気を消しに行って、俺も布団をかぶるけど、Aのことがチラチラ、頭に浮かんで落ち着かない。


Aは、俺のことどう思ってるんだろう。俺の中のAは、ダンスと歌が下手で、でも誰よりも魅力のある人間だ。Aほど舞台で輝く人間を、俺は見たことないって言える。俺と比べてできることは少ないかもしれないけど。これはずっと変わらない俺の中の評価だ。

じゃあAは？Aは俺のこと、内心ではどう思ってるんだろう。

Aは優しそうに見えるだけで、実際、フラットなだけだ。差別しない。誰に対しても平等。これは一見優しい人間の特徴みたいに聞こえるけど、つまりAは誰か特定の人に情をかけることがあまりない、ということだ。

Aは俺や他のヒョンを評価するような言葉を今まで一回も発してない。でもそれはA自身が意見する資格がないと思ってるからで、内心では俺に何も思ってないってことはないだろう。こんなに近くにいるんだ。


でも、じゃあ電話できるか、と言われたら別問題だ。

俺は正直、Aには悪いと思うこともあるけど、Aだって、俺に謝ることはあるはずだから。



電話しようか？いや、待つべきか。



夜が更けてく。

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