5 ページ38
Noside
焼酎は三本目に突入した。
『.........僕、結局僕を、ヒョンたちの言葉を、ずっと理解できてないままだったのかな』
SH「メンバーにもおんなじようなこと言われたのか?」
『.........わかってるつもりだったんです、僕が、無意識に求められることを追いかけていたって。なのに、やっぱり理解できてなかった。こうやって無意識に、実体のない誰かの理想に身をまかせることが、僕を殺してることになって立って、気づけなかったんです』
SH「...........まあ、それは難しいかもしれない。だって、メンバーはもう、お前にとっては友達より近い存在なんだろ?」
『そんな存在だからこそ、ヒョンたちは僕のことわかってくれたって思ってるんですけど』
SH「じゃあ俺はなんなんだよ?あってまだほんの少しだけど、俺はお前のカタチが見えてるぞ」
『それは.........ヒョンがすごいから』
SH「違うよA、きっとお前の不思議はね、遠くからじゃないとわからないんだ。お前は綺麗な宝石みたいなもんだ。近くに居続けたらいつの間にか惑わされてしまう。その美しさに」
『.........急に詩的じゃないですか、ヒョン。酔ってます?』
SH「うるさいな、真面目に聞け。これはかなり重要だぞ」
『テストに出る?』
SH「A、お前こそ酔ってるだろ」
『もー、酔ってませんけど。..........ねえヒョン、僕は綺麗ですか?可愛いですか?』
SH「............り、」
『両方っていうのはナシです』
SH「..........なんで」
『昔、不思議な夢を見たんです。僕が女の子になっちゃう夢』
SH「へえ?相当可愛いんだろうな」
『僕が見てたのか、もう一人同じ夢を見たヒョンが見てたのか、はっきりしないんですけど........そこで僕は、美しさが正しくない、って言われたんです』
SH「なんだそれ」
『女の僕は”正しい美しさ”を持ってる、って言われたんです』
SH「........じゃあお前は自分が、”正しくない”状態だと思ってるわけ?」
『..........女装したい、とか、女の子になりたい、とは思いません。でも、この体が女の子だったら、僕はもっと、違う生き方ができたんじゃないか、って』
SH「...................お前さ、ちょっとこれ見て」
『なんですか?』
スンヒョンが差し出したのは数冊の雑誌。ホテルのブックラックに備えてあったいくつかのファッション雑誌や家具のカタログだ。
929人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飴雨(プロフ) - チュゴラ...(°д°) (2022年1月9日 22時) (レス) @page49 id: 611491bcf0 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - 名前まんまです笑カタカナにすらしていません。たまに名前を変えるときはユウって入れています。どっちも2文字なので字数オーバーしたことはないですよ。いつも楽しみに読ませていただいてます!ユンギペンより (2020年5月22日 23時) (レス) id: 29b5bff5d8 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 作品が大好きでいつも楽しみにしてます。名前思いっきり本名カタカナで入れてますwww (2020年5月20日 12時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
sai - 前の作品も読みました!!いつも楽しみにしています。フラグ回収がいつも凄くて‥‥!更新応援します! (2020年5月20日 0時) (レス) id: 4245d4dd85 (このIDを非表示/違反報告)
a(:(プロフ) - 月と書いてユエという中国読みがあるらしく、その名前で設定しています。リクエストは特になく、いつも楽しく読ませて頂いてます。ありがとうございます。 (2020年5月19日 21時) (レス) id: d60ff01a2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すばる | 作成日時:2019年12月24日 1時