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SideJM
ホソギヒョンと話さなきゃ、と宿舎についてすぐ部屋に荷物を置いて出て行こうとしたら、廊下でテヒョンと出会した。
TH「お、ジミナ」
呑気に部屋着に着替えて、トイレにでも行くんだろうか。
JM「お前は気楽そうでいいね」
TH「お前は何か背負ってんの?」
返事の速度で返された言葉に、悔しくも詰まる。テヒョンは素直で、純粋だ。だからこそ、不意に発された言葉はよく心理をついてて、殺傷力が高い。
余計な手出しだ、と言われてるように感じてしまうのは、僕の心が擦れているんだろうか。
JM「.............今の状況はあんまり、良くないじゃん」
んー、と少し考えて、テヒョンアはいつもの声で応える。
TH「Aがドラマを断っちゃったこと?それとも、ジョングギがめっちゃ怒られたこと?」
JM「どっちもだよ」
TH「..................でも、Aの決定も、ジョングギの心の中も、俺たちじゃもう覆しようがないじゃん」
JM「出来るかもしれないだろ」
TH「お前に?」
JM「.......どういう意味だよ」
声に怒りが混じってしまう。こうやっていつも喧嘩になるんだ、僕たちは。
TH「....................お前は、優しいじゃん、ジミナ」
JM「...........は?」
どうせ無理、みたいなことを言われると思ったのに。
TH「いや、そっか、優しいから?」
JM「な、なんだよ」
TH「俺たちもヒョンだもんな」
JM「え、ちょ、おい!!」
ひとり納得したのか、なんだかドヤ顔で頷きながら横向でテヒョンアは廊下を滑っていった。目線はずっとこっちに残しているのがウザい。
気を取り直して階段を降りると、ちょうどホソギヒョンが部屋から出てくるところだった。
リビングに行ってしまう前にと、微妙に降りきった階段の上からヒョンを呼び止める。
でもこちらを見上げたヒョンの顔は、なんだか、元気がない?ような気もする。
JH「どうしたジミナ?ジョングガとは上手くやってるか」
JM「あ、えっと、その辺のことで........」
JH「俺が怒鳴りつけたこと?」
JM「...........その、」
JK「あ...........」
階段前のトイレから出てきたジョングク。階段の途中の僕。部屋前の廊下の、ホソギヒョン。
僕たちは3人、アホみたいに向かい合っておんなじ顔をした。
っげ、って顔。
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飴雨(プロフ) - チュゴラ...(°д°) (2022年1月9日 22時) (レス) @page49 id: 611491bcf0 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - 名前まんまです笑カタカナにすらしていません。たまに名前を変えるときはユウって入れています。どっちも2文字なので字数オーバーしたことはないですよ。いつも楽しみに読ませていただいてます!ユンギペンより (2020年5月22日 23時) (レス) id: 29b5bff5d8 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 作品が大好きでいつも楽しみにしてます。名前思いっきり本名カタカナで入れてますwww (2020年5月20日 12時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
sai - 前の作品も読みました!!いつも楽しみにしています。フラグ回収がいつも凄くて‥‥!更新応援します! (2020年5月20日 0時) (レス) id: 4245d4dd85 (このIDを非表示/違反報告)
a(:(プロフ) - 月と書いてユエという中国読みがあるらしく、その名前で設定しています。リクエストは特になく、いつも楽しく読ませて頂いてます。ありがとうございます。 (2020年5月19日 21時) (レス) id: d60ff01a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すばる | 作成日時:2019年12月24日 1時