DETERMINAION 1 ページ17
SideJH
『...........っと、』
短く声を上げて、倒れ込むようにAはベッドに座った。
JH「慣れない?」
練習からの帰り道でもやっぱりまだ危なっかしい動きで、終始目が離せなかった。
『慣れる頃には治ってそうです』
笑っていうA。ほんとに、謎に不器用だよな、この子。演技とかはできるくせに。
JH「痛みは?」
『..........痛くない、わけはないですよね。折れてるわけですし。でも、これも慣れてくると思います』
JH「慣れる頃には治ってる?」
『はははっ!そうかもですね』
ぱっと花が咲いたように笑ったAだが、実は笑い事ではない。
JH「............夜、眠れてないでしょ。痛みのせいで」
『ええ、まあ。でも怪我してるんですから、痛いのは当たり前でしょう』
JH「痛みが酷ければ痛み止めを飲めって、マネヒョンにも言われてたけど」
『飲むほどじゃないと思って』
JH「いや、飲むほどでしょ。眠れないほど痛いんだろ」
『え........あのくらいの痛みで飲んでいいんですか』
JH「は?」
『え??』
JH「『....................??』」
なんだこれ。なんかいますごいことを聞いてしまったような。
JH「怪我した時、痛かったよな??」
『はい。でも、折れてるとは思いませんでした。捻ったぐらいかな、って。そしたら折れてて、骨折って案外痛くないんだな、って』
JH「お前、いままで大きな怪我したことあったっけ」
『ないですよ。これが一番大きい怪我になるんじゃないですかね』
JH「じゃあお前の思う、その、痛み止め飲むほどの痛みってどんな感じ?」
『え?うーん..................わからないです、まだ体験したことないので』
いまだよ。今だよ、A...........
JH「お前、ちょっとズレてるよ.......変なとこが。多分今、お前、俺からしたらすっごく痛い、って状況だと思うんだけど」
『いやいや』
JH「いや、いやいや、じゃないんだって。ホントに」
なんだこの子。痛覚がないわけじゃないと思うんだけど、なんでこんなに........無頓着??自分の感覚に無頓着なのか???
JH「でもお前、ダンスして足にマメできたら痛いだろ」
『それは、僕が慣れてないからでしょう』
JH「いや、俺たちだってマメはできるよ。Aみたいにつぶれないだけで」
『それが凄いんじゃないですか』
JH「凄いんじゃないよ、なんていうか、痛いから、無意識にそこに体重乗せないようになったり..........」
『ヒョン?』
待て。まさか。
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飴雨(プロフ) - チュゴラ...(°д°) (2022年1月9日 22時) (レス) @page49 id: 611491bcf0 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - 名前まんまです笑カタカナにすらしていません。たまに名前を変えるときはユウって入れています。どっちも2文字なので字数オーバーしたことはないですよ。いつも楽しみに読ませていただいてます!ユンギペンより (2020年5月22日 23時) (レス) id: 29b5bff5d8 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 作品が大好きでいつも楽しみにしてます。名前思いっきり本名カタカナで入れてますwww (2020年5月20日 12時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
sai - 前の作品も読みました!!いつも楽しみにしています。フラグ回収がいつも凄くて‥‥!更新応援します! (2020年5月20日 0時) (レス) id: 4245d4dd85 (このIDを非表示/違反報告)
a(:(プロフ) - 月と書いてユエという中国読みがあるらしく、その名前で設定しています。リクエストは特になく、いつも楽しく読ませて頂いてます。ありがとうございます。 (2020年5月19日 21時) (レス) id: d60ff01a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すばる | 作成日時:2019年12月24日 1時