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SideJM
練習は再開したけど、今度は僕の集中が乱されそうだった。
相変わらず音楽再生、停止のボタンを押すだけのAだけど、さっきの話を聞いてしまった僕は、なんだかもやもやしている。
Aのやりたいことをやってほしい。でも、さっき聞いたAの心配はそのまま僕たちの心配でもある。
でも、Aの演技の才能は、マネヒョンが言うようにこのまま埋もれていいものじゃないと思う。
でも、でもAはアイドルで。僕たちは初の単独コンサートがあって、Aはいま練習にも参加できない状態で。
気づけば練習は終わっていた。なんとなくそれぞれに距離の空いた宿舎への帰り道、ナムジュニヒョンにそっと駆け寄ってみた。
JM「...............ジョングガのことなんですけど」
RM「今日はまあ、災難だった、としか、な」
JM「でも、Aとのことで落ちてるのは一目瞭然じゃないですか。ホソギヒョンもちょっと怒りすぎじゃ........」
RM「.............ホソガもわかってると思うよ。でも、怒ることも必要だったろ」
JM「わかってて怒ったってことですか」
RM「そう言う役を買って出たのが今回はホソガだったってことだ。まあ、多分だけど」
じゃあ、僕の役割はなんだろう。
RM「Aにもジョングガにも、俺ら割と振り回されるよな。全く。大型マンネをもつのも楽じゃない」
くしゃっと笑ったナムジュにヒョンは、なんだか余裕そうで。
あー、もう。
もやもやすることが多すぎて、何から手をつければいいのかわからない。
JM「...........僕は、ジョングガにきっと怒れないと思います」
ヒョンの返事は聞かずに、歩く速度を上げた。
僕はジョングガのヒョンなのか。ナムジュニヒョン、ホソギヒョンたちの弟なのか。
どっちもだ。
このグループの中ではマンネラインで、ジョングガやAのヒョン。
全てヒョンが正しい、と盲信もしないし、ヒョンに僕らの全てを任せようとも思ってないけど、困ったら助けてくれるヒョンはたくさんいるから。
どうしてもいま、もやもやしてること。
僕の思う通りにやってみる。でも、決してひとりで考えない。
JM「ホソギヒョン、」
僕にだって、役割がある。
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飴雨(プロフ) - チュゴラ...(°д°) (2022年1月9日 22時) (レス) @page49 id: 611491bcf0 (このIDを非表示/違反報告)
もこもこ - 名前まんまです笑カタカナにすらしていません。たまに名前を変えるときはユウって入れています。どっちも2文字なので字数オーバーしたことはないですよ。いつも楽しみに読ませていただいてます!ユンギペンより (2020年5月22日 23時) (レス) id: 29b5bff5d8 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 作品が大好きでいつも楽しみにしてます。名前思いっきり本名カタカナで入れてますwww (2020年5月20日 12時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
sai - 前の作品も読みました!!いつも楽しみにしています。フラグ回収がいつも凄くて‥‥!更新応援します! (2020年5月20日 0時) (レス) id: 4245d4dd85 (このIDを非表示/違反報告)
a(:(プロフ) - 月と書いてユエという中国読みがあるらしく、その名前で設定しています。リクエストは特になく、いつも楽しく読ませて頂いてます。ありがとうございます。 (2020年5月19日 21時) (レス) id: d60ff01a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すばる | 作成日時:2019年12月24日 1時