及川さんの妹は烏野のマネージャーでスガさんの彼女【菅原孝支】

よんじゅういちわ！ ページ16

貴方side


あれから試合も順調に進み




今は3セット目終盤




これが泣いても笑ってもラストゲーム




ここを乗り越えれば決勝進出




今私ができることは




烏野を精一杯応援すること




『烏野のファイトー！！』






そして日向がスパイクを打った



それを兄貴がレシーブミスをする



ﾋﾟﾋﾟｰｯ


試合終了の笛



私たちは青城に勝つことが出来た




烏野が勝って嬉しい気持ちは凄くある




でも、心の隅では青城が負けて悔しいなんて思っちゃってる


それはきっと、その心の片隅で知らないうちに兄貴を応援してたからだと思う



『仁花、ごめんちょっとトイレ行ってから合流する！』



谷「ラジャー！」




トイレなんて嘘


この泣きたい気持ちを落ち着かせるために外に出た



『はぁ…』


ダメだ


ほんとに泣きそう



菅「A！」



『孝支さん…』



菅「全然戻ってこないから心配したべ…」



『…ごめんなさい』



菅「なんかあった？」



『え？』



菅「だって…Aすごく泣きそうな顔してる」



『今日の試合、烏野が勝てて嬉しかったんです。でも、青城が負けちゃって少し悔しかった…。烏野を応援してたはずなのに心のどこかでは青城を応援してたんだなって思って…』



『変ですよね、試合相手の応援なんかするのって…』




菅「変なんかじゃない」



『……！』




菅「Aは確かに烏野だ。でも兄貴が負けて悔しくない奴なんていないと思う。その気持ちがあるって事はAは凄く兄貴思いってことの証明なんじゃないかな」



菅「応援するのは何も味方だけってわけじゃない。兄弟を応援したくなるのは当たり前！だから悔しいなら、泣きたいなら、我慢しない！隣には俺がいるからさ！」




『うぅ…ﾋｯｸ…』



私が泣き出すと


孝支さんは何も言わずに静かに抱きしめてくれた



この温もりが安心するほど落ち着く





--------ｷﾘﾄﾘ線--------
会話文多めになってしまった…。ごめんなさい！！

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