備忘録 Ⅳ (ページ46)

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＃173．来たる11月3日ページ46

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「YouTubeをご覧のみなさま。我々が……」

「「「「「『嵐でーす！』」」」」」

　第一声の翔くんの声で始まった会見。

　目の前はカメラと記者たちで埋まっていて、何かと緊張しいな私は、この光景に何度経験しても慣れないなぁと思う。

　一方、同じく本番前、裏で何度も何度もセリフの確認をし、緊張した面持ちをしていた潤くんは、その緊張は消えてしまったらしいのが傍から見てとれる。

　本人曰く、緊張するのは本番前だけだそう。

　21年目。Rebornをテーマに、走り出していく。

　そのことを、日本語と英語と、一人で多くの人に伝わるように一言一句丁寧に言葉として紡ぐ。

　Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、Weibo、グループの公式SNSの開設。

　全シングル曲のサブスクリプション解禁。

　初のデジタルシングルリリース。

　来年5月に新国立競技場での公演を2日間開催。

　11月10日・11日の2日間でバンコク、台北、ジャカルタ、シンガポールの4都市を訪問。

　現在実施中のライブツアー最終公演が行われる12月25日に、全国47都道府県の500館以上の映画館でライブビューイングを実施。

　これらの新情報を一気に発表した。

　完遂したいと。いや、完遂させると。そんな意志を持って挑んだ会見。

　望みすぎだと思われても良かった。

　だって、自信があったから。みんなとならやり遂げられるという、そんな自信に満ち溢れていたから。

『11月3日、満20年。私たちを応援してくださるファンの皆様と私たちとで作り上げてきた、嵐です』

『0時ちょうどから、おめでとうという言葉をたくさん頂きました。この言葉を、今度は私から皆様へ』

『20周年おめでとうございます』

『21年目に突入し、嵐はまだまだこれからも挑戦し続けます』

『みんなの気持ち代弁すると、まさに情報過多、でしょうか』

『ひとつひとつ丁寧に、ひとりひとりへと届くように。そんな想いで全員が前へ進んでいきますので、どうぞよろしくお願いします』

　画面の向こうにいる、親愛なるファンの方々へ。

　嵐、瀬那Aより。
　

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