備忘録 Ⅳ (ページ3)

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＃134．おフランスに行くザンスページ3

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【Japan to France Day.3】

「おはようございます」

「やあ、おはよう」

「鈴さん、ここは今、モンマルトルの丘」

「ここが噂のモンマルトルの丘ですか」

『そして噂の瀬那です』

「え！？」

「はぁ！？」

『おはようございます』

「どゆこと！？え？なーちん？」

「聞いてないんやけどwww」

『最終日だけ来ちゃった笑』

「ぬるっとした登場はほんまにやめてくれwww」

「なんで最終日だけなの笑」

『最終日だけでもいいから来てくれって懇願されてね』

「「www」」

『でも私、何要員だと思う？通訳よ、通訳』

「「www」」

「だったら尚更初日から居てほしかったわ」

『昨日一昨日と宣伝はできてるの？』

「結構してきましたよね？」

「出版社行ったんだよ」

『え！すごいじゃん！表紙にしてもらう約束取り付けた？』

「それは大人の事情でNGですwww」

『察しましたわwww』

「で、もうなんか色々とぐちゃぐちゃなんだけど、今ね、モンマルトルの丘に来ておりまして。なーちん来たことあるよね？」

『あるある、すんごい良い景色だよね』

「だよね。それをね、鈴さんにも堪能してもらいたいから、絶景ポイントまで後ろ向きにカニ歩きでもしてもらって」

『あぁ〜、振り向いたら最高の景色が見れるようにね』

「そうそう」

「一昨日も自由に同じ方法でエッフェル塔の最高の景色見させてもらいましたんでね、今回も期待してますよ」

〜♪

〈モンマルトルでの似顔絵〉

「僕ね、似顔絵とか書いてもらったことないんですよ。色んなところに転々と絵描きさんいらっしゃいますけど」

「あら、入野さん。行くしかないでしょ」

「描いてもらっちゃいます？」

「描いてもらおう。じゃあ通訳！よろしく！」

『雑だな〜本当扱いが雑だわ』

「お嬢のフランス語って、何気に初かもしれない。英語は話してるの何回も見たことあるけど」

「やべぇっすよ、鈴さん。めっちゃカッコいいから」

『《こんにちは》』

絵師「《こんにちは、綺麗なお嬢さんだね》」

『《ありがとう、撮影させてもらってもいい？》』

絵師「《ああ、もちろんさ》」

『《私たちの似顔絵描いてほしいんだけど描いてもらえる？》』

絵師「《こんなに綺麗なお嬢さんに言われちゃあね。最高の絵を描くしかないね》」

『《ふふ、ありがとう》』

「なんて？なんて言ってる？」

『オッケーです！交渉成立』

「お嬢、かっけぇな」

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