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五条は先程の言葉を思い出していた
『……私が言った事覚えてますよね?』
Aの事は可愛い後輩と思っていた_____はずだ
Aと知り合ったのは入学して少し経ってからだった
傑と硝子が今年の1年は2人で、1人は女の子で可愛いと話していた
その後に1年2人の初任務について行く事になり出会う
Aの第一印象はすぐ死にそう、だった
七海は真面目そうだったかな?まぁいいや
Aは明るく良く笑う子だった
でも戦闘が始まると笑顔が消え真剣な顔で戦う姿に少しドキッとした
そして呪力を吸収出来るらしく、吸収すると綺麗な薄いピンクの瞳は真っ赤な瞳に変わっていた
ギャップが凄いな、なんて考えていた
その時からAに興味を持ち、気付けばAと一緒にいる時間が増えた
Aを見ると愛しさが溢れ可愛がりたくなる
これが可愛い後輩を持つって気持ちなのか、と漠然と思った
だから1回目に告白された時は吃驚した
可愛い後輩と思って接しているつもりだったからだ
だからそのまま自分の気持ちを伝えた
今までの心地良い先輩後輩関係を崩したくなくて
でもあの日からそれは叶わなくなって
触れ合う事が出来なくなり、呼び方まで変わって、更には目もあまり合わなくなった
何一つ元通りにならなくて八つ当たりして怖がらせた
だから今日電話が掛かってきた時は死ぬほど嬉しかった
例え偶然俺に繋がったとしても
頼られたのが嬉しかった
前のように抱きしめると愛おしさが増す
俺は本当にAをただの後輩として見ているか…
ただの後輩にここまで心惹かれるものなのか
ぐるぐると考えているといつの間にか眠りに落ちていた
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作者名:アリス | 作成日時:2021年3月5日 14時