13 ページ14
.
五条先輩に噛まれた場所に手を当て思い出す
先輩の悲しそうで泣きそうな顔
どうして先輩がそんな顔するんですか
先輩、私はどうすればいいですか?
とりあえずこの噛み跡を隠さなくちゃ
絆創膏?うーん、剥がれたら嫌だしなぁ
考えた結果、大きな絆創膏を貼って包帯を巻く
これなら任務で動き回っても大丈夫だろう
ーーーーーーーーーーーーーーー
「A、ひとつ聞いてもいいですか?」
『どうしたの?』
「その包帯は何ですか?」
『えぇっと、ちょっと引っ掻いちゃって〜』
「……そうですか(聞かれたくないのか)」
『……ありがとう、建人』
「なんの事やら」
『へへー(その優しさが嬉しいよ)』
「午後からの任務は1人なので忘れないでくださいよ」
『りょーかい!』
ーーーーーーーーーーーーーーー
校門前に行くと傑先輩が居た
『傑先輩も今から任務ですか?』
「うん、Aも任務かい?」
『はい!』
「あれ、その包帯どうしたんだい?」
『ッッえー、と引っ掻いちゃって』
「ふぅん?……気をつけなきゃ駄目だよ」
『はい、以後気をつけます!』
「元気があってよろしい、頑張っておいで」
『わーい!傑先輩も頑張ってくださいね!
失礼します!』
車に乗り込み目的地に向かったのだった
.
1008人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アリス | 作成日時:2021年3月5日 14時