踊り手が歌い手のMVに出演することになりました【stxxx】

4日目ー6 ページ12

今度は私からるぅとくんに一緒に帰るよう誘うという事だった


『るぅとくん、帰ろ？』


るぅとくんはピアノを弾いていた


思わず見惚れてしまった


るぅと『Aも弾いてみる？』


『あ！いや、私は弾けないから…』


るぅと『じゃあ僕が教えてあげる、ここ座って？』


言われるがままにピアノの椅子に座る


るぅと『じゃあここに指置いて』


後ろから聞こえる声に耳がくすぐったいけど我慢して言われた通りに鍵盤に手を置く


るぅと『そう、じゃあ…』


そういうと彼は私の手の上に手を重ねてきた



至近距離すぎて脳内大混乱中


『えっ…』


るぅと『一緒に弾きましょう？』



鍵盤を彼に押されるがままになっておさえる



ななもり『おっけい！うわ！めっちゃいいねこれ！』


るぅと『思ったより距離近くて焦りました』


余裕そうだったから同じ事思ってて少し安心


るぅと『Aさんお疲れ様でした！耳元で喋ってた時くすぐったくなかったですか？』


『お疲れ様です！全然くすぐったくなかったですよ、大丈夫です！』


るぅと『そうですか…反応してくれるかなと思って耳元で頑張って囁いたんですけど…』


『…え？』


るぅと『あ、いや何でもないです！次も頑張ってください！』


『あ、ありがとうございます』


いやお前も腹黒なんかい



ここには腹黒ドSしかいないんかと思いながら次の場所にななもりさんと移動する



次は誰と撮るんだろう？


距離感には慣れないけど現場の雰囲気にはなんとなく慣れてきた気がする


割と楽しくなってきた




莉犬『次は俺だよ〜！Aちゃんよろしくね！』


『よろしくお願いします！』


可愛い…犬系男子…


もう既にメロメロだった


莉犬『あ、俺の事可愛いとか思ってる？』


『いや、可愛いというか……はい…』


莉犬『どうせならかっこいいって言って欲しいな〜！』


『勿論カッコいいですよ！』


莉犬『ほんと？』


『はい！もちろんです！』




彼とはあっという間に打ち解けた



莉犬『あ、そういやタメでいいよ、俺敬語あんまり好きじゃないの。』


『わかった、じゃあ私も呼び捨てで』



莉犬『おっけー、A』



自分で呼び捨て良いと言ったのだが急に低い声で私の名前を呼ぶもんだから不意にドキｯとしてしまった




よし、撮影頑張ろう

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