骨まで愛してくれるのなら【rb】 ページ46
※特殊設定あり。
【d!】Apple Tarte【短編集】
私を誘う香り
の続き。
______________…
日に日に元気がなくなるAを見て、辛く思わない訳なかった。
ぼんやりとソファに寝そべり縮こまる彼女に近づき、傍に腰を下ろす。
ぴく、と怯えるような動きに傷ついてしまったがそんなことはどうでもいい。
ここのとこ、あからさまに避けられている。
やはり何度かキスを迫ったのがいけなかったのか。
とにかく、不安にさせてしまったり、無意識に傷つけていたりしたのなら謝りたかったのだ。
「...あのな、A、」
『...なぁに、ロボロ。』
こちらを向いた顔は近さに少し驚いた様子だったが直ぐにほんわりと笑ってみせた。
愛おしさにきゅ、と締まる胸を抑え、Aの頭を撫でながら問う。
「...おれ、なんかしたかなあ。すまんけど、自覚無いねん。どんな事だって直すから、言って欲しいんやけど、無理やろうか。」
なるべく棘のないように言ったつもりだったけど緊張で声は震えるし、きっと顔もこわばっている。
Aは大きな瞳を震えさせ、パタパタと大粒の涙を零した。
「ごめん、泣かせたかった訳ちゃうねんよ、ごめんな、...Aに好きでいて欲しいから俺の悪いとこ教えて欲しかったんやけど、そんなに辛いのならええよ、頑張って俺自分で探すから。」
『...あ、のね、ロボロ。』
「ん?」
俺の取り繕うような言葉をしっかり噛み締めたように間をあけ、Aは震える声で俺に口を開いた。
震える唇はふわりと俺に口付けた。するりと入り込んできた舌は、初めは舐めとるように、最後には啜るように俺の唾液を攫う。
初めてのキスに驚くと共に思い出すように俺はAの身を案じた。
顔を覗き込めば何処か絶望した顔をするAが先程よりもさらに増して涙を溢れさせていた。
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ちぃ汰。(プロフ) - 了解しました。続きで書くのでしたら是非拝見させて頂きます。宜しければ続きである事を表記していただけたら幸いです。楽しみにしています。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
絶対匿名03(プロフ) - ちぃ汰。さん» ひたすら毒素の詰め合わせ、と言う短編集にて毒素の話として書こうと思っています。よろしければ閲覧していただけると幸いです。 (2019年10月5日 13時) (レス) id: b60e961817 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 絶対匿名03さん» コメントありがとうございます。続きを書いていただけるのでしたら是非拝見したいです。もしよろしければどちらの作品で書かれるのか教えていただけないでしょうか。ありがたいお話ありがとうございます。 (2019年10月5日 12時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
絶対匿名03(プロフ) - リクエストではないのですが、シリーズ最初のApple Tarteの49話(キュラソーを濁らせて)の話の個人的な続きを書きたいのですが、よろしいでしょうか?なるべく作風や元の口調等が崩れないように注意するつもりです。ご返答よろしくお願いいたします。 (2019年10月5日 8時) (レス) id: b60e961817 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 暁さん» こんなに長く読んでいただけてるのを知れて嬉しかったですよ、本当に! こちらとしては皆様のコメントはとても励みになるのでありがたいです...! 是非またリクエストでもなんでもコメントして下さると嬉しいです。 (2019年9月5日 10時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃ汰。 | 作成日時:2019年6月22日 0時