消えた約束【kn】 ページ28
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http://uranai.nosv.org/u.php/novel/stormlover8/?p=A&ans=19
これの続きっぽくもある。
＿＿＿＿＿＿＿＿…
所々上がる硝煙。その中に微かに混じる、普段の煙と異なる匂い。
｢…毒か。｣
｢…隊長、｣
部下が不安げに声を漏らす。
｢…毒ガスが何故対人に非常に有効武器なのか。もちろん大量な死傷者を生めることも勿論、コストが低いのも然り。だがな、そうやって恐怖心を抱く事も有効な手段の一つなんだ、覚えておけ。｣
｢…コネシマさん、｣
｢必要なのは正しい警戒心だけだ。恐怖心は必要ない。それが無理なら心を殺していけ。航空隊は五キロ先程を先行している。遅れをとるな。｣
ガスマスクを着けた俺らはガスの溜まり場となる塹壕から抜け、銃弾の雨の中を駆け始める。
途中に転がる敵か味方かも分からない骸たちを無視して。目指すは敵前線へ。そこに穴を開けることが今回の我が隊の任務。
｢…こちらＢ部隊、目標ポイント到達。応答求む。｣
ノイズ音の後にロボロの声。渡された指示はGOサイン。
｢了解、60秒後打って出る。オーバー。｣
｢健闘を。｣
そう、通信を切った僅か2秒後。
｢コネシマ隊長、！｣
｢！｣
味方の軍服に身を包んだ一人の男が投げた、その一投。
俺の名を最後に叫んだ兵士は、気づいたら俺の上で四肢の所々を失いながら息絶えていた。
｢…、ここに来て、裏切りか。｣
鉄クズの刺さる左脚を庇いつつ部下をそっと下ろし、本部へ繋がらなくなったインカムの番号をAのものへ切り替えた。戦闘機内のそいつの声は酸素マスクを付けていて普段より幾分篭っていた。
｢あーあー、こちらコネシマ。A、聞こえるか？｣
『…どうした、何かあったか。』
｢味方に裏切りが出た。
『？…他の隊員は…いや、了解。君は今前線の、…Ｂ部隊だったか？何とかする。もうポイント到達してるんだろう？』
｢嗚呼、待ってる。すまんな、巻き込んで。｣
『ふふ、しおらしいな。らしくないんじゃないか。』
そんな会話をしている、10秒とて経たない時間。
普通ならありえないスピードを上げる戦闘機が、一機。
見つけた俺は微かに口角が上がった。
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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» 毎度のコメントありがとうございます。お待たせ致しましたことお詫び申し上げます。感想もありがとうございます。期待以上の感想を頂けて言葉もありません。続編前向きに検討しておりますのでどうかその時はよしなに。私もあなたのファンでございます。ありがとちゅき() (2020年5月12日 10時) (
レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します。更新の方心待ちにしておりました、そして相も変わらず、否それ以上に素晴らしいお話に胸が苦しく、また切なさが込み上げました。良ければ続編をと思いますが作者様の手が動く限りで構いません。私は何時までも貴方様のファンです。とりますき() (2020年5月12日 0時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音さん» とんでもございません、しっかりと寝てましたすいません...。ありがとうございます...。勿体ない言葉...。 (2020年1月28日 8時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音(プロフ) - 夜分遅くに大変失礼でしょうが...これだけ...好きです。 (2020年1月28日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 夢川さん» いえいえ、全く気にしておりませんのでそんなにお気を使われないでください！感想頂けてとても嬉しいです。星の子一家に一人要りますよね笑 こちらこそリクエストありがとうございました。よろしければまたリクエストしてくださいね。(お仲間でしたか笑) (2019年11月5日 20時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2019年10月6日 18時
