君が思うよりずっと俺は【ut】 ページ26
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※ゲロ甘くらいあるかもしれない。
夢主が激弱メンタル。クズな大先生なんていない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿…
今日は口の中が甘いなあ、アイスでも食ったんかな、なんてぼんやりと考えてた時だった。
頬に感じた濡れた感覚に驚いて目を開けると必死に俺のキスについてこようとしながら眉をひそめ、ボロボロと涙を流していた。
気持ちよさに流す涙なんかではなくて、嬉しそうな涙でもなくて。余りにも悲壮に溢れた表情で必死にすがりつく姿が、痛ましくて唇を離した。
｢…どないしたん、そんな泣いて。｣
できるだけ優しく問うたつもりだったがAは余計に涙を流すだけで、そのてらてら光る唇は苦しそうにだらしなく開いて、ただただ呼吸をしていた。
『…、このままじゃいけない気がした。』
｢…どういうことやねん。｣
『だって、だいせんせには、いっぱい、代わりいるし。』
「なん、何の話や？」
『なんで、大先生は、私が好きなの？』
自己否定じみた言葉が零れてくるもんだから驚いた。
こんなに愛を伝えてる途中だったのになんて話してんのや、とも思った。今思っちゃうか、そんなこと、まぁでもそうかもしれないな、こんな事他の女にもしたんかな、って思っちゃったんやろ。可愛ええな。
｢…Aちゃんは、俺の事、嫌いなの？｣
『…そんなことない、大好き。』
｢ふふ、俺その言葉だけでめちゃくちゃ幸せになれるくらいにはAちゃんの事愛しとうで。｣
ドラマや映画なんかでよく見る、いい彼氏のように微笑んでそっと額をなぞって瞳に掛かった前髪を払ってやれば、やっと瞳がこっちを向いた。
｢…んふふ、好きやで。可愛ええな。もっと俺にも好きって言って？｣
『…好き、大好き、』
｢ほんまに？嬉しいな、Aちゃんからの好きしか、俺要らんわ。｣
正直に零す俺に擽ったくなったのか、『ん、』と言ったまま俺の肩に顔を埋めた。その指通りのいい綺麗な髪を撫でてやれば、やわこい細い腕が背中にまわった。
『…ごめ、ありがとう。』
｢泣き虫なお姫さまもたまにはええな。可愛かったで。｣
『ん！』
ちょっとだけ責めたように声を出したが、それも俺にとっては可愛い君でしかないんだから。
君の1番が俺であることも、そうだけど。
他人の1番にいて欲しくない、ずっと俺だけの1番でいて。
それくらい、愛してるから。
合わせた唇はアホみたいに甘かった。
＿＿＿…
書いてて恥ずかしくなるくらい甘い話。
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ちぃ汰。(プロフ) - 琴葉さん» 毎度のコメントありがとうございます。お待たせ致しましたことお詫び申し上げます。感想もありがとうございます。期待以上の感想を頂けて言葉もありません。続編前向きに検討しておりますのでどうかその時はよしなに。私もあなたのファンでございます。ありがとちゅき() (2020年5月12日 10時) (
レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します。更新の方心待ちにしておりました、そして相も変わらず、否それ以上に素晴らしいお話に胸が苦しく、また切なさが込み上げました。良ければ続編をと思いますが作者様の手が動く限りで構いません。私は何時までも貴方様のファンです。とりますき() (2020年5月12日 0時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音さん» とんでもございません、しっかりと寝てましたすいません...。ありがとうございます...。勿体ない言葉...。 (2020年1月28日 8時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色 逆音(プロフ) - 夜分遅くに大変失礼でしょうが...これだけ...好きです。 (2020年1月28日 3時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ汰。(プロフ) - 夢川さん» いえいえ、全く気にしておりませんのでそんなにお気を使われないでください！感想頂けてとても嬉しいです。星の子一家に一人要りますよね笑 こちらこそリクエストありがとうございました。よろしければまたリクエストしてくださいね。(お仲間でしたか笑) (2019年11月5日 20時) (レス) id: 3f437b8d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃ汰。 | 作成日時：2019年10月6日 18時
