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「儲かってる?」
「ジムが儲かるか!」
学校終わりに暇だったのでボクシングジムに顔を出す事にした。
「やっとAが会員になる気になったか?」
「剣道あるし、肉弾戦は違う方向でお願いします」
「ったく、相変わらずか」
「ベンケイくんも相変わらず黒いね」
「ん?A来たのか?」
奥からワカくんが顔をだした。
昔から知り合いのワカくんとベンケイくんのやってるジムには時折顔を出していた。
「本当客いないね」
「うるせぇ!」
「ベンケイくんは厳しすぎるし、ワカくん目当ての女子は相手にされなすぎてすぐ辞めたし、大変だね」
「女はいらない」
「ワカくん今巷ではボクササイズとか流行ってるんだよ?」
「興味ないワ」
相変わらずワカくんは女に興味ないのかな。
「ここが儲かってくれないと私の就職先が無くなるじゃん」
「オマエ受験生だろ?進路どうすんだ?」
「ここに就職無理ならその辺の男捕まえて永久就職かな」
「まだそんな事言ってんのか?」
ベンケイくんに溜息を吐かれた。
「ベンケイ」
ワカくんの言葉にベンケイくんの顔色が変わったのがわかった。
「永久就職は冗談だよ」
笑って伝えたらワカくんの腕が頭に乗せられた。
「Aスパーリングしてくか?」
「しないって」
そう言ってるのにワカくんにグローブを渡された。
ボクシングなんて二人のを見様見真似だけど一心不乱にミットに打ち込んだ。
「制服汗だくなんだけど」
「まさかそんなに夢中でやるとは思わねぇからな」
「ワカのサイズなら着れるだろ。着替え貸してやれよ」
「シャワー浴びてこい。用意しとくから」
ワカくんにタオルを投げられた。
「ワカくんも一緒に入る?」
「ガキに興味ねぇワ」
「……みんなして子供扱いして」
シャワーを浴びて出るとTシャツと短パンが置かれていた。
着替えがあるならスパーリング前に着替えればよかった。
「ワカくんパンツは?」
「ノーパンで帰れ」
念のためとコンビニで買ってある替えのパンツを履いた。
ワカくんは小柄だけど流石にウエストはブカブカだった。
紐で縛ってウエストが落ちないようにした。
「ワカくん送って」
荷物を用意すると既に準備をしてくれてた。
ワカくんのザリに跨ると背中に抱きついた。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね!ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった!笑 (2022年9月30日 23時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…! (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます!!ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜!続きもノープランだけど頑張ります!! (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…! (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい!コメントありがとうございます!無理くりイザナと絡めちゃった!ここからヤンデレ始まるか!?全くのノープランです! (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年8月19日 11時