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ガチャガチャ
明け方鍵が開けられる音がして玄関に急いだ。
しかし、鍵を開けたのはこの部屋の主のイザナではなかった。
「春千夜？」
この間の集会で顔を合わせた美少女もとい、三途春千夜だった。
「なんで？」
「灰谷兄弟からてめぇを解放しろって頼まれたから」
「え？みんなは？」
「幹部連中は全員捕まった。半年は出れねぇ」
「そっか」
「……イザナは死んだ」
「え？」
信じられない発言に目が見開いた。
「撃たれた。お前との約束守れなかったって」
「約束？」
帰ってくるって約束？
イザナが預かっていた自分の携帯を渡された。
電源を入れるとメールが入っていた。
イザナからで
『オマエに真一郎を作ってやる』
そう書いてあった。
「イザナはマイキーを壊して無にしてから真一郎くんを作ろうとしていた」
膝の力が抜けて玄関に座り込んだ。
「万次郎は無事なの？」
「……あぁ」
胸を撫で下ろした。
「じゃあ帰るな」
さっさと帰ろうとする春千夜の腕を掴んだ。
「ちょっと待ってよ。バイクなら乗せてよ。私帰れないんだけど」
腕を掴んだ事か送りを頼んだことか怪訝そうな顔をされた。
そして一瞬考えた後、いきなりパッと笑顔を作って「オレのバイク一人乗り用なんで」と言い出した。
完璧に嘘なのがバレバレで思わずツッコまずにはいられなかった。
「いやいや、絶対原付とかじゃないでしょ。なんなら私が前で運転しようか？免許持ってるし」
「チッ！」
盛大な舌打ちをされた。
集会でムーチョと言う男の前では猫被ってたのに私には嘘だってバレてるせいか態度が違った。
「３分で支度しろ」
その言葉を聞いて急いで身支度をした。
といっても自分の私物などほとんど無かった。
着替えとかもイザナが用意したものであって自分のものでは無い。
多分明日になったらこの部屋には警察が来るだろう。
熱帯魚に餌をやり春千夜の後ろについて家を出た。
外に止めてあったのは案の定厳ついバイクだった。
「乗せてやるけど触んなよ。ウェットティッシュを渡された」
「え？潔癖？」
グリップなどを拭く春千夜に笑みが漏れた。
バイクの後ろに跨った。
３段シートが付いてるので掴まる必要はなかったが腰に手を回して抱きついた。
「テメェふざけんなっ！」
めちゃくちゃ嫌がられたが「ごめん」と言ってその背中に擦り寄った。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね！ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった！笑 (2022年9月30日 23時) (
レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます！！ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜！続きもノープランだけど頑張ります！！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…！ (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい！コメントありがとうございます！無理くりイザナと絡めちゃった！ここからヤンデレ始まるか！？全くのノープランです！ (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年8月19日 11時
