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「携帯貸せ」
集会が終わった後部屋に帰るとイザナに言われた。
素直に渡すとそのまま電源を落としてポケットに入れていた。
「２月２２日が抗争になる。それが終わったら返してやる家にもな」
万次郎や青宗くんと少なからず交流のある自分は放置出来ないらしい。
「わかった」
今日は珍しくイザナの上で眠った。
「ねぇ、ソファーだけって寝づらくない？せめて布団買おうよ」
「今度な」
イザナの心音が心地よくてすぐに眠りについた。
２月２１日
目を覚ますとイザナがギターを弾いていた。
静かにその姿を見ていた。
「おはよう」
弾き終わった時に声をかけるとイザナがギターを立てかけてこっちを見た。
「A、こっち来いよ」
イザナの腕の中に引き寄せられると優しくキスをされた。
何度も何度も
「イザナくすぐったい」
口だけじゃ飽き足らず目や鼻、頬とキスを落とす。
抗争前で昂ってるのかと思いきや、その優しい仕草に違和感を覚えた。
少しずつキスが下に降りていき胸元に赤い痕を散らした。
いつもの噛み跡とは違うシンプルな鬱血痕
その日はゆっくりと時間をかけて抱かれた。
床に毛布を引いて裸のまま抱き合った。
「Aは真一郎がまだ好き？」
「え？なんで真一郎くんこと……」
いきなり出てきた真一郎くんの名前に動揺を隠せなかった。
「……真一郎は俺のお兄ちゃんだったから」
「お兄ちゃん？」
「一度だけオマエの名前を聞いた。今度紹介するって」
紹介しようとしてくれてたことが嬉しかった。
震える唇を引き締めた。
「好き。まだ好きだよ」
「わかった」
そう言って立ち上がりイザナは特攻服に着替えた。
「今日は帰らない。次帰る時は抗争が終わった後だ」
「わかった。気をつけてね」
「オレは負けねぇよ。ケンカだけは」
遠ざかる赤い背中を見送った。
次の日の夜中、イザナに教えて貰ったギターを弾いて待っていると窓の外で白い何かがチラついていた。
「雪だ……」
ギターを立てかけて外を眺めるとガシャンとギターが音を立てて倒れた。
「ヤバ。ギター大丈夫かな？」
弦を弾くと静かに音が響いた。
「みんなどうしてるかな？雪でスリップとかしないといいんだけど」
窓の外といつまでも開かないドアを眺めていた。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね！ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった！笑 (2022年9月30日 23時) (
レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます！！ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜！続きもノープランだけど頑張ります！！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…！ (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい！コメントありがとうございます！無理くりイザナと絡めちゃった！ここからヤンデレ始まるか！？全くのノープランです！ (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年8月19日 11時
