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「鉄板焼って目の前でステーキ焼いてくれるお店の事だったんだ……」
初めての光景に目を丸くした。
鉄板を挟んでシェフが立っていてその背後には東京の夜景が広がっていた。
「凄ーい」
私を挟んで二人が座った。
「灰谷様、いつもありがとうございます。今日はどのように致しますか？」
「３人とも適当にコースで、オレはサーロイン200でいつもの焼き加減で。竜胆は？」
「オレは今日腹減ったしＴボーンで！あ、伊勢海老も入ってんじゃん伊勢海老も適当にみんなで食うから出して」
「うげぇマジかよ。Aはどうする？サーロインかフィレか」
「え？じゃあ、フィレで」
「ミディアムレア？」
「はい」
「めっちゃしおらしいじゃん」
「いや、鉄板焼なんてお好み焼きとかもんじゃぐらいしか経験無いから」
そう答えると蘭くんが笑った。
「マジかよ。どんな生活してんだよ」
「いやいや、逆！こっちが普通の生活だから！」
「ノンアルコールカクテルです」とウエイターの人がグラスを差し出した。
苺がグラスに刺さった可愛らしいドリンクだった。
蘭くん達に注がれたボトルに入った飲み物は見なかったことにしようとノンアルコールカクテルに口をつけた。
「美味しい」
「女はそういうの好きだよな」
「さすが色んな女を連れ回してるだけあるね」
「流石にただの女はここまでしねぇよ」
「私は？」
「オマエはオレら兄弟を手玉に取った女としてその賞賛で」
「何それ」
変な言い分に笑いが漏れた。
目の前で焼かれるステーキは今まで食べたことがないぐらい美味しかった。
隣の竜胆くんのＴボーンは大きさにビックリした。
「そういえばなんで二人とご飯食べてるんだっけ？」
「オマエがしょうもない服買おうとしてたからだろ？」
「竜胆くん普通の高校生はいくらバイトしててもこんな服買えないよ」
「何のバイトしてんの？」
「ガールズバーでしてたけど保護者ストップがかかっちゃった」
「親厳しいのかよ？」
「親じゃないけど保護者かなぁ？」
「オマエ何人と関係持ってんの？」
「定期とワンデイがあるからどうだろ？蘭くんはワンデイ？」
「は？なんでそんなことしてんの？」
蘭くんに睨まれながら聞かれた。
蘭くんに言われたく無いな。
「早く大人になりたかったの」
食後のコーヒーを飲み干した。
その後はタクシーで家まで送って貰った。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね！ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった！笑 (2022年9月30日 23時) (
レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます！！ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜！続きもノープランだけど頑張ります！！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…！ (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい！コメントありがとうございます！無理くりイザナと絡めちゃった！ここからヤンデレ始まるか！？全くのノープランです！ (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年8月19日 11時
