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いつのまにか用意されていた靴とバッグに驚愕した。
「靴とかバッグとか本当無理なんだけど」
一生分のお小遣い前借りしても買えなそうな額に履いてきた靴を探した。
「は？その格好であの靴履くとか正気かよ」
会計している蘭くんに変わり竜胆くんが答えた。
「いやいや、本当この服もドン引きなんだけど」
「別に服はただの服だろ？」
それならプチプラ服で十分なのにと目眩がした。
「あの家といい、買い物といい灰谷家の金銭感覚がバグってるのがわかったよ」
「は？オマエうち来たの？」
うっかり墓穴を掘り、竜胆くんに睨まれた。
「兄ちゃんの様子からヤッたのかなとは思ったけど家かよ」
「なーに？竜胆嫉妬？」
会計を終えた蘭くんが腕を頭に乗せてきた。
身長差から乗せやすいのかもしれないけど、慣れないヒールにプルプルしてるので勘弁して欲しい。
「ちげぇし。ただ兄ちゃんが家に連れ込むなんて珍しいと思ったから」
「え？」
「んー？まぁ、恋人として甘やかすのが条件だったからなぁ」
「は？」
蘭くんの言葉に竜胆くんが何故か私を睨んだ。
「恋人みたいなイチャイチャがしたかっただけ」
「荷物多いからタクシー寄越させるわ」
自由な蘭くんは竜胆くんを煽るだけ煽って、店員にタクシーを呼ばせていた。
「オレに連絡してくれりゃあいいじゃん」
若干不貞腐れる竜胆くんは子犬の様で可愛かった。
どっかの馬鹿犬もこのぐらい可愛さがあったら……見た目が獅音なら別にどうもしないか。
「竜胆くんは弟属性だから甘やかしたくなっちゃうからダメ〜」
「じゃあ甘やかしてよ」
後ろから竜胆くんが抱きしめてきた。
「今度ね」
「竜胆ー、今はオレもいる事忘れんなよ」
「そうそう。３人でする趣味ないから」
「オレは別にいいよー」
「は？兄ちゃんと一緒にとかムリ」
すぐにタクシーが用意されて着てきた服や靴とさらに謎の紙袋を押し込んだ。
謎の紙袋は見なかったことにしよう。
「肉と魚どっち？」
「……お肉かなぁ」
タクシーが向かったのは都内屈指の高級ホテルだった。
一々金銭感覚がおかしくて腰がひけてしまう。
「ここ？」
「そ。肉ならここの鉄板焼かなって」
「え？ここお好み焼き屋さんあるの？」
見上げて真面目に答えた私を二人がお腹を抱えて笑った。
荷物をクロークに預けると最上階まで登った。
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月華(プロフ) - 寧珠*さん» そんな初期から見てくれてたんですね！ありがたいです。こんな過疎地でねじゅちゃんの目に止まるなんて頑張って良かった！笑 (2022年9月30日 23時) (
レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 月華さん» 実は最初から読んでて、お気に入り登録も2人目とかだったような…ねじゅが月華さまの作品を読まないわけには参りません…！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 寧珠*さん» コメントありがとうございます！！ねじゅちゃんに読まれてたのにはびっくりだけど気に入って貰えたなら良かった〜！続きもノープランだけど頑張ります！！ (2022年9月30日 19時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
寧珠*(プロフ) - 意味があるのかは不明ですが、読む度に評価いれるくらい好きです♡続きが楽しみだ…！ (2022年9月30日 11時) (レス) @page42 id: 7da35a518d (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 咲良さん» わーい！コメントありがとうございます！無理くりイザナと絡めちゃった！ここからヤンデレ始まるか！？全くのノープランです！ (2022年9月15日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年8月19日 11時
