斉木空助のψ愛２【斉木楠雄のψ難】

訪問！ψ木夫妻６ ページ10

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「……あひゅう〜！やっぱり可愛い！くーくんとくーちゃんも可愛いけど、やっぱり女の子っていいわね〜！！」


よしよし、とお母様に頭を撫でられる。

斉木さんに撫でられるのもいいが、お母様にされるもまた違った感じで良い。

目を細めて撫でられる感覚を楽しむ。


「ああ……天使レベルに可愛い妻と娘が戯れてる……」

「ハハッ、顔が変質者みたいになってるよパパ」

「髪が少し乱れちゃったわね、今直して……あら？ここの所、虫さされかしら？」

「虫さされ？……あ゛っ」


私を撫でてたお母様が、自分の首の部分を指して疑問を浮かべた。

一瞬何の事か分からなかったが、思い出した瞬間、バッと首を隠した。


「はーちゃん？どうしたの？」

「あっ、いえ何でも！！」


過剰反応するんじゃなかった……。

さっきのタイミングで「そうなんです、虫に刺されちゃって」と言っておけば良かったのに！！

バカ正直に「これは斉木さんにお仕置きされた跡です♡」なんて言ったら、今までの関係はガラガラと崩れ、ド変態女にまっしぐらだ。

今からでも遅くない、これは虫に刺されたものだと言えば間に合うはず！


「これは虫にさ」

「フフ、恥ずかしがっちゃって」

「！？ち、ちょっと斉木さん何言って」


明らかに斉木さんは意味深な事を吐いて、バラしにかかってる。

こんなアブノーマルな事をしてると知ったら、悪印象にも程があるじゃないか。
それ以前にめちゃくちゃ恥ずかしい！！

変な事言わないで下さい、と目で訴えると、ニタリと悪意満載の笑顔で返された。

その邪悪な笑顔を見て、私はようやく察したのだ。

昨夜私が一人で寝落ちした『仕返し』は、この首筋の跡をご両親に見られるという羞恥プレイまがいの事だったのだ。

背筋が凍るとは、正に今の状態だ。


「は？恥ずかしがるって何で……ああ〜、分かった分かった。若いってのはいいな！でもまだ結婚してないし学生なんだから、程々にな！」

「うん、分かってるって」

「二人とも、何の話してるの？」

「きっと私達には関係のない話ですよ！きっとそうです！！」

「そ、そうかしら？」


私の必死のフォローも虚しく、数分後に事情を察したお母様に「もう♡ラブラブなんだから♡」とからかわれ、私のHPはどんどん削られていったのだ。

それと同時に、首筋の跡は一般的に『キスマーク』というもので、恋人関係の男女が行うものだと知った。

これをお仕置きではなく、皆普通にやっているのか……！？
と人生最大のカルチャーショックを受けた。

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