集中!ψ能を鍛え上げろ ページ23
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六神さんとプロデューサー達と別れ、私達は斉木さんの家に帰った。
座り心地の良いソファーに座ると、今日の疲れがドッと出てきた。
今日は濃い一日だった……。
人生の中でトップ10くらいに入るくらい濃い。
朝は斉木さんに昨夜の仕返しをされ、昼はハイテンションの斉木さんのご両親と顔合わせをして、その後は六神さんの逃走劇に巻き込まれた。
うん、濃いな。
「まさか、君にあんなぶりっ子が出来るとはね〜」
「ぶりっ子じゃなくて、処世術ですからね!」
「ね、僕にはやってくれないの?」
「心読まれまくってる相手になんてやりませんよ……」
何が悲しくて、白けた反応をする人間にしなくてはならないのか。
隣に座る斉木さんは、会話をしながらタブレットを弄っている。
また何か考案しているのだろうか。
「また何か作るんですか?」
「ん〜、ちょっとね。この研究は一人でやるから、君も自分の研究進めててもいいよ」
「……?分かりました」
今までは中々膨大な量を手伝わせられたのに、今回は何も手伝わなくていいのだろうか?
この手伝い自体も、大学に通うよりもより多くの知識を学ぶ事が出来るので、私にとっても有意義なものだった。
まぁ、斉木さんも対楠雄くんの兵器やら何やらを作ってばかりではなく、ちゃんとした研究もしているのだろう。
一人でいいと言っているのならお言葉に甘えて、私も暫くは自分の研究の開発に専念しよう。
「では、明日からは自分の研究を進めますね」
「うん。……はー、なんか今日は疲れたな〜」
「わ、」
ぽすん、と斉木さんの頭が肩に乗ってきた。
うわ、これは恋人っぽいやつ!!
はぁあああ、斉木さんの匂いが!重みが!
な、撫でていいのかな……。
ドキドキしながら、そーっと手を伸ばす。
サラサラとした淡い金髪を撫で付ける。
ああ、なんてサラサラなんだ羨ましい。
自分のくるくるとしたくせ毛のグレーの髪より、余程女らしいのではないだろうか?
「斉木さんの髪はサラサラしてて気持ち良いですね」
「んー、じゃあもっと撫でていいし」
「ふふ、斉木さん可愛い……」
ああ、癒される……。
これで明日からの研究を頑張ろう。
斉木さんもビックリするような発明品を作って、この愛おしい時間を過ごせるように死守しよう。
それで、私の天才的なひらめきにメロメロになった斉木さんに「一生離さない!結婚しよう!」なーんて言われたりしたら最高……。
それでそれで「愛してるよ、羽純」なーんて言われたりして!!
うふ……うふふ……!
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あああ - 30ページ、アルカイックスマイルじゃないですかね、、、? (2020年4月3日 18時) (レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - いふれんさん» 改造人サイダーマン2号は、まさかのあの方です笑 (2018年8月27日 23時) (レス) id: 59706cc241 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 遊太君が言う、改造人間サイダーマン二号ってま、まさか……あの人か (2018年8月27日 16時) (レス) id: 083c75066f (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ポエムさん» なんと…!嬉しくてつけ上がりそうです(笑)空助さんらしいとかホント嬉しいです!羽純まで可愛らしいなんて言って下さってニヤニヤします…!応援ありがとうございます! (2018年8月17日 17時) (レス) id: 59706cc241 (このIDを非表示/違反報告)
ポエム(プロフ) - やばい…めちゃくちゃ面白いです…!!空助がまさに空助らしい口調で最っ高…羽純さんもとても可愛らしいです…!陰ながら応援しております…!!! (2018年8月16日 21時) (レス) id: 40cccc9e32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2018年7月15日 17時