＃ある日の話 その2（中編） ページ28
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男子が男子を口説いています
無理な方は飛ばして下さい
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「「「王様だーれだ！！」」」
王様ゲームが始まってから、かれこれ二十分近くがたっていた
参加している1−Aの生徒の顔色は実に様々だった
魂が抜けたような顔をする人、真っ赤になってうつむく人、なぜかテープでグルグル巻きにされて教室の隅に転がされている人……
だが、ゲームの終わりは未だに見えなかった
「お！俺だ！」
手を挙げたのは瀬呂だった
クラス中の視線が彼に集まる
命令を何にしようかと考えている間、その場には緊張感が走った
「よし！九番が十六番を全力で口説く！！」
瀬呂の言葉に全員が一斉に自分の番号を確認する
そんな中、黒瀬は番号を見たまま固まっていた
隣にいた切島はそれに気づき黒瀬の手元を覗き込んだ
「黒瀬が九番なのか！」
『なっ！勝手に見るなよ！』
切島の声は大きく、クラス全員にバッチリ聞こえていたため
逃げ場がないと確信した黒瀬はため息をつきながら立ち上がり、円の中心へと向かった
「十六番は？」
「俺」
そうして手を挙げたのは上鳴だった
上鳴はそのまま黒瀬の向かい側に立つ
『俺口説いたこととか無いんだけど……』
「俺もねぇけど、褒めれば大丈夫って何かに書いてた気がする！」
『褒める……』
黒瀬は上鳴のことをじっと見つめる
見つめながら、ふと自分が素直に話すのが苦手なことを思い出す
一瞬、断るという考えが過るが、王様の命令は絶対に守らなくてはいけない
現に今まで誰も断るということはしなかった
自分だけ逃げるのはよくないと、黒瀬は大きく深呼吸をして目をそらしながら口を開いた
『か、上鳴の髪って金髪でいいよな』
「金髪なら青山もおなじだろ？」
『青山よりも上鳴のほうが色が濃いし…俺は上鳴の色のほうが好きかな。それに、そんな明るい色俺には似合わないから、ちょっと羨ましい』
「お、おう」
黒瀬は上鳴のことを褒めながら、男同士で何やってんだ？と今更ながらに考えていた
だが、命令は命令だ、と気にせず続ける
『あと、上鳴はいつも明るくて、他人とすぐ打ち解けれるし……そういうところは、す、すげぇって思うし、上鳴のいいところだと思う…』
俯きがちに話す黒瀬の言葉を
上鳴だけでなく全員が静かに聞いていた
だが、当の本人はそれには気づかず
若干、パニックに陥っていた
『(これって、いつまで続ければいいんだ…！？)』
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ピン - n番煎じだなんてそんな、、！！とても素敵(？)です！！これからも頑張ってください！！ (2019年4月7日 20時) (
レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - 鳥栖さん» コメントありがとうございます！途中で気づいたんですが、書き直せてないとこがありましたか……！教えていただきありがとうございます！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
鳥栖(プロフ) - 漢字についてなのですけど「ばくごう」は「爆豪」です。所々「爆轟」になってしまっています。 (2019年3月28日 13時) (レス) id: 8f71125a5b (このIDを非表示/違反報告)
▼碧海△(プロフ) - ピンさん» コメントありがとうございます！作者の創造力が無いせいでn番煎じなものになってしまってすみません……精進します！！ (2019年3月23日 20時) (レス) id: f5765eb3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 個性にすっげぇ見覚えあるから話に入りやすかったです、、！！ (2019年3月23日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：▼碧海△ | 作成日時：2019年3月6日 19時
