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page58 表情 ページ10

ーヒロsideー

「「スタースプラーッシュ!」」

Aちゃんは安定感のあるジャンプをとんでいる。これなら本番も心配ないな。
毎日夜にやっているレッスンはそこまで時間がないのによくここまで成長したなぁ…

その時、上の方から「おーい」と声がかかった。2人同時に振り向くとそこには氷室聖の姿が。

聖「お邪魔してすまない。少しいいか?」

この方の呼び出しはいつも急である。
聖のところまで行くと彼は話始めた。

聖「フェスティバルのことなんだが…所属先はエーデルローズでいいかい?」

A「え…所属…?」

Aちゃんはエーデルローズに所属しているわけじゃないけど…まぁしょうがないよね…

ヒロ「それでいいと思います。ね?Aちゃん。」

彼女はゆっくりとうなずいた。おそらくよく分かっていないのだろう。

聖「そう言うしかなかったけれど、一応本人に確認しなくてはと思ってね。それじゃ、ありがとう。」

そのまま聖さんは去っていった。時刻は夜の11時。少し遅くなってしまった。

ヒロ「今日はもう切り上げようか。今日の滑り、すごい良かったよ。」

そう言うと彼女は少し嬉しそうな表情を見せた。今日は朝から表情が豊かな気がする。昼ごはんを食べる時も、会話をしている時も。
なにかあったのかな。

A「………ありがとうございました…」

相変わらず小さな声だが、歌声は全然違う。
関われば関わるほど不思議なところがたくさん見えてくる。
本当に一体何者なんだ。

ヒロも疑問に思うことはたくさんあったが、Aの調子が良い状態は何日も続いき、練習も順調に進んだ。

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作者名:kiko | 作成日時:2018年7月1日 16時

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