page79 はぴなるな大会探し ページ31
ーコウジsideー
「Aちゃん、大丈夫かなぁ…」
ヒロもカヅキも仕事。Aちゃんはまだベッドで休んでるし…
「あぁ…なんか寂し…」
その時、誰かが部屋をノックした。
「コウジさん、ちょっと、いいですか…?」
コウジ「Aちゃん?どうぞ。」
そっとドアが開き、Aが部屋に入ってきた。
コウジ「どうしたの?」
Aは手に持っていたものを差し出した。
A「あの…意味を…教えてほしくて。」
差し出されたものは楽譜だった。意味…とは歌詞の意味だろう。まぁ分からないところと言ったら…
コウジ「はぴなる?の意味?」
尋ねるとAは首を縦に振った。
コウジ「はぴなるって言うのはね、ハッピーになるってことだよ。」
A「ハッピーに…なる…?」
しばらく沈黙した後、彼女はにこりと微笑んだ。
A「……素敵な言葉ですね。」
わぁ、良かったねなるちゃん。褒められてるよっ。
コウジ「他に分からないことある?」
A「いえ、もう大丈夫です。……ありがとうございました。」
そう言うとAは楽譜を持ってそそくさと帰っていった。
ここですぐ帰っちゃうのがAちゃんらしいよ……
でも、せっかくなるちゃんの歌を歌ってもらうのに、お披露目の機会がないのはもったいないよな……。よしっ。
スマショを操作し、近々開催するイベントを調べる。
コウジ「う〜ん……思ったよりいっぱいあるんだな…ん?」
1つのイベントを見てコウジの指が止まる。そこには「プリズムスプリングカップ」との文字が。
コウジ「スプリングカップ……なになに?出場条件は……ジャンプをとべる人…あ、女子だけなんだね。」
コウジはその大会の説明をしばらく読んだあと、スマショを置いた。
コウジ「……うん、2人に相談しようっ。」
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作者名:kiko | 作成日時:2018年7月1日 16時