煌めきを君に

page24 ジャンプ ページ24

ーヒロsideー

今度、Aちゃんがストリートでショーをすることになった。せっかくだし、ジャンプを教えることにした。

翌日、さっそくヒロとAはレッスンを始めた。しかし、寮生に会わないよう夜にしか練習ができない。限られた時間の中、ヒロは少しずつコツを教えていった。

ヒロ「よし、じゃあ、見ててよ。一般的なジャンプはね………」

勢いをつけ、リンクをける。

「スタースプラッシュ！」

いつものように軽くジャンプをした。

……………だけなのだが………

A「わぁぁ……………！すごいです………！」

いやいやいやそんなすごいジャンプとんでないよ………？嬉しいけど……

ヒロ「そ、そんなたいしたことないさ。君もとべるよ。よし、やってみよう！」

ジャンプはとんだあとの着地が難しい。
それを乗り越えればなんとかコツをつかめる。

ヒロ「自分の中でリズムを作るんだ。１、２……３！」

そんな早くとべる訳もなく。見事にAは滑って転んだ。その後もジャンプをとぶことは出来なかった………

ヒロ「そろそろお風呂の時間だね。今日は、これくらいにしておこうか。」

A「あの……………すみません……私………」

Aはとても申し訳なさそうな態度と口調で謝ってきた。

ヒロ「なにいってるの。そんなすぐできる人なんていないよ！明日、また頑張ろう。君ができるようになるまで、何回でも教えてあげるさ。」

A「……………はい…！」

Aは明るく返事をした。

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