煌めきを君に

page3 出会い２ ページ3

ヒロ「ほら！君の番。」

速水ヒロと名乗る人物に自己紹介をするようふられたので、慌てて口を開いた。

A「あっ…えっと…A、です。」

ヒロ「Aちゃんね。よろしく。」

コウジ「質問攻めで申し訳ないけど、君、どこからきたの？」

カヅキ「そーだな。突然現れたと思ったらねむ…」

ヒロ「カヅキ、それはまだいいんじゃないか？言わなくても…」

コウジ「そうだね。本人も分かってるかわからないし、あとでゆっくり話聞こうよ。ね？」

カヅキ「おお、そうか。そうだよな悪かった。」

Aには何を話しているのか分からなかったが、なにか事情があるのだと思い、聞くのはやめた。

カヅキ「それで、どこからきたのか分かるか？」

A「あっはい。えっと……………あれ…？」

頭が混乱した。自分が名前以外どこの誰だか、全く覚えていないのだ。

カヅキ「やっぱり、覚えてないか…」

A「やっぱり…？」

コウジ「いや、なんでもないよ！とにかく、住んでる場所とか、分からないんだよね？」

A「…はい。すみません…」

コウジ「そう…じゃあ、僕たちの寮においでよ！」

A「寮？」

急な勧誘に目を丸くして驚いた。そんなAの事も気にせず３人はたんたんと話を進めていく。

ヒロ「そうだね。他に行き場がないなら、主宰に相談して……………」

カヅキ「そうと決まれば早く行こうぜ！まだ寒いし、風邪ひくぞ。」

A「え…………えええ！？」

ヒロ達に手を引かれて、Aはあるきだした。

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