煌めきを君に

page17 初仕事 ページ17

ーAsideー

今日はマネージャーとして初めての仕事を任された。といってもただの食品の買い出しなのだが。

簡単だと思っていたけど、右も左もわからない世界でスーパーなんかにたどり着けるのだろうか………地図を見ながら慎重に歩く。


やっとのことでスーパーに着いた。しかし、食品のメモが細かすぎてよくわからない……
醤油や調味料へのこだわりがすごい。
頑張って探して、半分までいったぐらいの時、ヒロからパンを買ってくるよう頼まれたのを思いだした。

会計を済ませ、パン屋に向かおうとポケットの中で地図を探す。しかしいくら探しても地図は見つからない。

「(あれ………置いてきちゃった……………)」

仕方ない、勘で行くか……………確か、駅の近くの……………えーと……

とりあえず歩きだす。駅の方面に向かえばあるだろうと軽い考えで進んでいく。

しかし、駅を通りすぎてもパン屋は見つからない。
それに、ぐるぐる歩いたせいで、帰り方まで かなり怪しくなってきた。

「え……………どうしよ……」

これはさすがに焦り始め、頑張ってとおった道を思い出す……
いや、思い出せない……………

１人でわなわなしていると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。慌てて周りをみわたす。すると、１人の男がAに向かって歩いてきた……

「……………ヒロ………さん……………」

その男は速水ヒロ。眼鏡をして、一般人のような格好をしている。どうやらまたヒロに救われたようだ。

ヒロ「寮のテーブルになーんか忘れてると思ったら。やっぱり迷ってるね。食品は……………買えたみたいだね。じゃあパン屋か。パン屋は〜………」

結局最近はヒロに助けられてばっかりだ。
何か恩返しを考えておかないとなぁ……………


そうしてまた今日が終わっていく。

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