煌めきを君に

page12 プリズムショー ページ12

「君に、ちゃんと見せたいものがあるんだ。」

そう言ったコウジは真剣な眼差しを向けてきた。なにかすごく大切なものなのか、重大なことなのか……

カヅキ「おいおい。そんな目すんなよ可哀想だろ〜？わりぃわりぃ。そんなに重いことでもなんでもないから。」

コウジ「うふっ。ちょっと本番前で力入っててね。ごめんね。」

本番……………？やっぱり大事なことか……
なにか演説でもするのだろうか。それとも、３人の中で打ち合わせしてる……とか……

ヒロ「あっ。時間なくなっちゃう。急ごう！」

そういって目的地へ急ぎ足で向かった。

連れてこられたのは、大きな会場。Aは最前列の席に案内された。しかし、案内したのはスタッフの人で、オバレの３人ではない。
彼らは先に行っててと言ったまま、戻ってこない。どこへ行ってしまったのか……
すると、目の前のステージにスポットライトが当てられた。
他の客が一気に歓声をあげる。
ステージに出てきたのは……

「みなさんこんにちは！Over The Rainbowです！」

「「キャー！」」

え。え、えええ！？Over The Rainbowって……ええ！？こんな有名なグループだったんだ……

ヒロ「今日は来てくれてありがとう！」

カヅキ「最高のショーにしてやるからな！」

コウジ「それでは聞いてください！」

ヒロ・コウジ・カヅキ「「athletic core！」」

音楽と共に３人は歌いだす。それも息ピッタリに。すると、昨日みたあの光が現れた。これは一体なんなのだろう……でも、この光が現れると、とても幸せな気持ちになる。自然と笑顔になってゆく。

オバレの３人は、サビが終わると次々にジャンプをとんだ。最後のしめのジャンプが終わると、客席からは黄色い声がとびだした。

「「キャー！オバレェェ！」」

すごい人気だなぁ……。
でも、そのショーに感動している自分がいた。こんなショーをしてくれる人達だから、これくらいファンがいてもおかしくない。

それからオバレのプリズムショーは続いた。

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