青い炎とハリネズミと私【ソニック】

Blue18:衝動 ページ20

ASaid

人喰い野バラはギチギチと歯を鳴らしている。
ギリギリと締め付けられ苦しい。
キューバも蔓で身動きが取れないようだ。
どうする？どうすればいい？
私はうっすらと目を開ける。ソニックとシャドウとシルバーも、私と同じく蔓に締め付けられている。
人喰い野バラは私たちを口の前まで持っていく。
何する気？
ギリッ！と腕が強く締め付けられる。そのうち血がにじんできた。
私は痛みでうめき声をあげた。
ポタポタと血が垂れる。
人喰い野バラは私の血を少しだけ飲むと叫び声を上げた。
ｿﾆｯｸ&ｼｬﾄﾞｳ&ｼﾙﾊﾞｰ｢！？｣
ソニックたちは驚いている。
ああ、私は炎の使い。人喰い野バラは私の血を飲んで炎の気配に気づいたんだね。
ここはもう炎を使うしかない。でも、ソニックたちは私の正体を見たらどういう反応をする？
恐れられる？罵(ののし)られる？拒絶される？
嫌だ。
その時ブオンッと私は振り回される。そしてポーンと放り投げられた。
ｿﾆｯｸ&ｼｬﾄﾞｳ&ｼﾙﾊﾞｰ&キューバ｢A！！』
私は木に叩きつけられる。
鈍い痛みが体中を走った。しかし私は立ち上がる。
そして次の光景に目を見開いた。
ソニックたちの血を舐(な)めグルルルルと鳴く人喰い野バラ。そして次の瞬間、ソニックをパクリと飲み込んだ。
ｼｬﾄﾞｳ&ｼﾙﾊﾞｰ&キューバ｢ソニック！！』
私は頭が真っ白になった。
何故(なぜ)今ためらう必要がある？
何故早く力を使わなかった？
そうであれば、ソニックは、彼は………！！
A｢うああああああああああああ！！！｣
自分でも驚くような大声を出して、私は人喰い野バラに突進した。
シルバーを食べようとしていた人喰い野バラは手〔蔓〕を止めこちらを見る。
キューバ『A！』
ｼﾙﾊﾞｰ｢A！｣
ｼｬﾄﾞｳ｢よせ、逃げろ！｣
人喰い野バラは私に蔓を伸ばしてくる。
しかし次の瞬間、蔓は青い炎に包まれた。
私は右目が熱くなるのを感じた。そのまま私は高く跳んだ。
私は手をかざす。
ボワッと青い炎が出現する。
私は青い炎を人喰い野バラにぶつけた。

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