青空願ってまたあした青赤 (ページ10)

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青side

橙「ほい、しげ、これ夜の分の薬な。名前の確認よろしくお願いします」

赤「重岡大毅です」

橙「うん、おっけい。ご飯終わったら点滴の薬つなげるな」

赤「はーい」

こうしていると、ここは病院なのだと思い出す。

しげと照史の明るさについつい忘れてしまっていた。

お腹もすいたし帰ろうか。

すっかりしげと話しているうちに時間が経ってたようだし、もともとの目的の淳太にも荷物を届けねばならない。

淳太に会っていないのに、面会時間が終わりに近くなっとった。

赤「流星帰っちゃうん？」

青「やって、腹減ったし」

赤「次は、いつ来るん？」

青「次、、そや、俺3日後終業式や」

赤「終業式……」

そっか、学校行ってへんってことは、しげは終業式もないんか。

青「せやから、その後からは夏休みやねん」

赤「なつやすみ、か。俺も勉強せえへんとなあ」

青「しげも勉強しとるん？」

赤「しとるよ〜失礼やな！病院にも院内学級っていう学校が一応あんねん」

青「そうなんや、なら一緒にしようや」

約束やで、そう言って笑うしげはころころと表情が変わるからなんだか目が離せない。

嬉しい嬉しいと表情から伝わってきて、こちらの方が恥ずかしくなってしまった。

夏休みがいつも以上に楽しみに感じたのは内緒にしておこう。

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