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連れてこられたのは普通の居酒屋さん。
通いなれてるとこだったし、少しほっとした。
北「俺さ、大阪いたけどやっぱ地元がいいよね〜。」
って。
本当は本社希望だったんだ、ってそこで知った。
「でも、大阪いいじゃん。
美味しいものいっぱいありそうだし。」
「まぁね。
でも、結構言葉とかきついからさ。
言い返してたけどこっちの人の方が優しい(笑)」
なんだ、意外に話しやすいじゃん。
チャラそうとかの理由で、少し構えてみてたから自然な感じで話せて緊張も少しほぐれた。
お酒も進んで、楽しくて。
この数カ月忙しかったことを忘れるように飲んでいた。
北「ねぇ、飲みすぎじゃない?」
って言われても、元々強いほうだから大丈夫って言ってまた注文。
北「へぇ(笑)
まぁいいけどね(笑)」
でも、疲れが溜まっていたせいか、酔いは結構回ってきて。
店を出た時にはクラクラ…。
北「だから飲みすぎって言ったじゃんよ。」
「なんだろ、疲れてたかな(笑)」
北「家どこよ?
送ってくわ。」
「え?
大丈夫だよ、普通に歩けるし、駅そこだし。」
北「…無理。
危ないし。
ほら、住所言えよ。」
って。
クラクラはするけど帰れるのに…。
でも、全然引かない北山くんに最寄りの駅だけ言うとすぐタクシー止めちゃってるし!
「…えぇ!
タクシーは大丈夫だって!」
北「いいから、いうこと聞けよ。」
…だって。
なんか、キャラ変わってない?
タクシーに乗って、最寄りの駅しか言ってないのに家の場所教えろって言われて教えてしまった。
…本当に大丈夫なのに。
お金もはらおうとして北山くんの帰りの分も払おうとしたら一緒に降りてくるし。
「なんで降りてきたの?」
って言っても全然聞いてくれない。
…これって危ないヤツじゃない?
でも、降りて歩いたらさっきよりフラフラするわたし。
それを見て少し支えてくれてる彼が少しかっこよくて。
歩きながら見とれてしまった。
北「何?(笑)」
「何でもない…」
部屋の前につき、お礼を言おうとした。
「私ここだから、ありがとう。
…タクシー代払うから。」
そう言ってるのに、何故か私の部屋に勝手に上がり込んでいた。
…え??
なんで!?
「ちょっと、北山くん!」
そしたら、
「今日泊まらして。」
って。
意味がわかんない…。
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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時