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家に帰ったのはいいけど、どうしよ。

だってひろくんここに帰ってくるんだよ?



…そしてスマホには大量のLINEと着信。

全部、ひろくんからだった。

営業いってて、今の状況分かってないんだよね。



『何で帰ったの?』


『おい、大丈夫か?』


『体調不良ってなに?』


『どこが悪いわけ?』


『おいー。

連絡ぐらいしろよ。』




どうしよう。

なんて言えばいいんだろう。


私、なんて送るべきなの?


正直、この関係がなくなるのは寂しいんだ。

だって、好きなんだもん。




でも、やっぱりだめだよね。

こんな曖昧なことしてるからバチが当たったんだ。





「ひろくん。

心配かけてごめん。

体調不良じゃなくて私の問題だから。


私、仕事も恋愛も曖昧にしたくない。

ひろくんといたらどっちも上手くいかないの。


だから、もう仕事以外での関わりなしにしよ?

…好きな人とじゃないとやっぱり上手くいかないから。

ひろくんも素敵な人見つけてください。



鍵はポストに入れて。



もう、来ないで。」




こんな事言っても強引な彼のことだら、絶対来るんだろうな。


だから、出かける支度をしてビジネスホテルを予約して家を出た。



ホテルに着いてからはひたすら泣いた。

だって好きだったから。


久しぶりにこの人のことが好きだ、って思っていたから。


でも、やっぱり私には恋愛向いてないんだ。

本当に玉森くんみたいな人だったら仕事も恋愛もうまく行けてたのかな。



だって、そこまで干渉してこないし、玉森くんが自由だしね。


でも、そんなの玉森くんに失礼だよね。



いっぱい泣いたら泣き疲れて、寝た。



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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時

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