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何ヶ月かたって、
月末。
今月はとりあえずいそがしかった。
いつも直帰する人も、残業して残業して残業して…。
下請けの会社が大きな損失出したから会社中が大変だった。
それもやっとひと段落したところ。
河｢Aさん、お先に失礼します。
今日くらい帰ったらいいじゃないですか！｣
｢んー、もう帰るよ。
ありがとうね。｣
教育係とか、ウザがられるだけのに河合ちゃんは注意しても何も言わないしむしろ慕ってくれてる。
…いい子だ。
早くニカちゃんとつきあえばいいの。
周りを見たらみんな帰り出していて、残ったのは北山くんと私だけになった。
シーンとした空気。
き、きまずい。
なぜか帰りにくい。
そう思うのは、わたしだけ？
そしたら、
北｢結城はさー。
彼氏いるの？｣
って。
シーンと空気の中、沈黙を破ったのは北山くんだった。
｢え？
あー、いないかな。｣
北｢モテそうなのにね。
ま、昔のことは玉から聞いたんだけどさ。｣
｢こんな仕事ばっかしてる彼女、みんないらないみたい(笑)
仕事選んで別れてからずっといないし(笑)｣
北｢へー。
俺もずっといない(笑)｣
｢嘘でしょ(笑)
噂ですごい回ってきてるんだよ？
大阪の女社員全員と関係持ったとか！｣
北｢…はぁ！
そんなわけねーじゃん。
何人いると思ってんの？｣
｢はは。
そうだよね(笑)｣
…何なんだ、この会話。
北｢…とりあえずさ、飲みに行かね？
休みだし明日。｣
いきなりのお誘い。
北山くんと2人か…。
そこまで話したことないし、同期だけど二人ってなると話しずらいんだよね…。
｢んー、2人で？｣
北｢そ。
だってみんな帰ってるし。
2人で。(笑)｣
断れる雰囲気でもなかったし、
｢いいよ。｣
って答えた。
そしたら、
｢…じゃ行くか！｣
って言われ、帰る支度をしだした。
…ちょっと緊張する。
北山くんとこんな感じで話すの、初めてかもしれない。
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作者名：yun
| 作成日時：2017年4月11日 0時
