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もしね、私が好きって言ったら、あなたはどうするの?
もしかしたら、付き合うってなるかもしれない。
でも、彼女はいらないって振られるかも。
久しぶりに持ったこの感情。
…すごく辛い。
人を好きになるって、辛い。
お風呂から上がってきた彼を見たら、涙が出そうになってきて慌ててお風呂場へと駆け込んだ。
「はぁ…。」
今私、片思いっていうより失恋した気分。
だって、こんな関係なのに付き合ってないんだもん。
絶対私と付き合うとか、そういうつもりはないとおもうもん。
お風呂に入って、バレないように泣いた。
ひろくんの事なんて、誰にも相談できないし。
辛い…。
お風呂から上り、気持ちを切り替える。
部屋を見回したけど、ひろくんの姿がなくて少し不安になった。
もう帰ってこなかったらどうしよう、そんなことを思ってしまう。
恋って切ないって改めて思った。
とりあえず髪を乾かしてるけど、不安で仕方ない。
30分くらいしたら玄関の鍵を開ける音が聞こえた。
…よかった、戻ってきてくれた。
玄関に行ってみると、なんか気まずそうなひろくん。
北「…」
無言で部屋の中に上がろうとしない。
そんなひろくんを見て私は、
「おかえり。」
っていった。
北「…A。」
「どうしたの?」
悲しげな表情で私を見るんだもん。
私まで辛くなってきたよ…。
北「…抱きしめていい?」
そして、そう言って私を抱き寄せた。
いいよって言ってないのに。
でも、わたしもひろくんにぎゅって抱きつきたかったみたい。
「ごめんね。
勝手にどっか行かないで…。」
北「…ん。
ちょっと反省してた。
お前が頑張りすぎる所、見るの嫌なんだよ、俺。
成績負けたくないとかじゃなくて、本当に心配なの。
強がってるけど、無理してんじゃないかって思ったらちょっと行き過ぎたことしてたかも。
お前はお前のペースとか、やり方とかあるもんな。」
「私もごめんね。
仕事は無理なんてしてない。
好きだから大丈夫だよ。
だって、私から仕事とっちゃったらなんにも残んないから(笑)」
二人で何回もごめんねって謝って、とりあえずリビングへ。
謝り過ぎて少し気まずくなってしまった。
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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時