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ねえ、ひろくんは何でこんなことするの?
私の事好きなの?
それとも、都合のいい女的な?
複雑な気持ちのまま、二人で手を繋いで家に戻った。
北「あー、疲れた。
誰かさんが迷惑かけるからさー。」
そう言って冷蔵庫からビールを取り出してソファーに座る。
迷惑って…、仕事だったし!
「迎えに来てとか言ってないし。
仕事だったんだよ?
…てか、実家戻るって言ったのに、待ってたの?」
北「仕事かもしれないけどさ、お前がそこまでやる必要ないじゃん。
だって、木村もいたんだろ?
そういうのはあいつに任せればいいんだよ。
待ってたのはどうせ戻ってくるのわかってたからね。」
「木村くんは後輩だし、一人で任せれないよ。
…ひろくんってさ、なんかわがままだよね。
亭主関白っていうより、わがまま!
全部自分の言う通りになれ!っておもってるでしょ。
人の気持ちとか、全く考えてないし。」
北「…あ?
お前さ、何怒ってるわけ?」
「…怒ってないよ。
ただ、よく分かんないの、ひろくんのこと。」
そういったら、飲んでたビールをドンって机に置いた。
物に当たるとか、子供じゃない?
北「わかんないなら、聞けばいいじゃん。
ほら、聞けよ。
聞きたいことあるんだろ?」
そういうけど、聞いてもはぐらかすじゃん。
だって、なんで抱いたの?って聞いた時はムカつくからっていってたし、なんでここに住むの?って言った時は脅されたし。
私の事好き?なんて聞いても、どうせはぐらかされるか、振られるかに決まってる。
「…ないよ。
ごめんね。」
自分の気持ちを押し殺して嘘をついた。
北「ふーん。
…なぁ、A。」
「なに?」
北「いやー…
やっぱいいわ。
…風呂入ってくる。」
何か言いたそうなのに、目をそらしてお風呂場へと向かって言った。
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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時