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北「え?
まじ?
…おかしいな、玉が言ってた印出てないのに。」
「え?
印って?」
私が聞き返すと、まずいっ!って顔をしてこっちを見た。
北「…玉が、Aはめったに酔わないのに酔うとの前髪をかき分けるって(笑)」
何それ!
自分でも知らなかったし、そんな癖があること!
北「金曜日、やばかったよ(笑)
もう、ずっと前髪かき分けまくってた。」
…やばい、本当に無意識だ。
嘘って、バレちゃうじゃん。
「…本当はそんなに酔ってない。」
嘘つけない私は、正直に言った。
だって、このまま嘘いてバレた時こわいし。
そしたら、一瞬むっとした表情になったヒロくん。
…やばい、怒ったかな?
北「…なに。
帰りたいの?」
「ち、ちがうよ!
何となく言っちゃっただけ。」
北「ふーん。
まぁいいけど。」
このあと、なんだか少し気まずくて明日仕事だって言うのに何かしないとって思ったらお酒を飲み続けていた。
…だって、本当に酔うしかないのかなって思ったか。
そしたら、
北「ごめん。
無理して飲むなよ。
俺に気遣わないで。」
って、言われたから泣きそうになった。
「別に、気をつかってるわけじゃないんだよ。
私こそごめんね、嘘ついて。」
北「そっか。
…なぁ、今日どうだった?」
「今日、楽しかったよ。
ありがとう。」
北「…そんだけ?」
「え?
んー、そんだけってどういうこと?」
北「いや、いいんだけどさ。
…帰ろ。
明日仕事だしさ。」
ひろくんに言われた、
そんだけ?って言葉がすごく気になった。
だって、今日楽しかったし他になんて答えれば良かったんだろ。
お会計を済ませて、車に向かう。
北「これ、明日返すから歩いて帰ろ。
こっから15分くらいだから。」
連れてきてくれた焼肉屋、私の家近所だったんだ。
車で通ると、違う道な感じがするからわかんなかった。
歩いて家に向かう中、水族館では手を繋いでくれたのに今は繋いでくれない。
なんか、少し寂しかった。
15分の道のりがそれだけで遠く感じる。
…やばい、完全に好きじゃん。
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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時