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北「…ほら、呼べって。」



真っ直ぐに見つめられたら、ちょっと固まってしまった。


北「A。


ほら、いって?」



「…ひろみつ、くん。」



北「んー。

不合格(笑)」



そう言って私のおでこにデコピンしてきた。


「いたっ!


…呼べないよ、呼び捨てでなんて。」


だって、北山くんは北山くんなんだもん。

いきなり呼べとか、無理だし!


北「んー。

じゃあ、とりあえずそれでいいや。」




「…ねぇ、何でそんなに私にこだわるの?


いっぱいいるじゃん。

北山くんならお願いしなくてもやらせてくれる女の子いっぱいいると思うよ?」



北山くんが私にこだわる理由、私の部屋に住みたがる理由、全くわからない。


たぶん、お金を払ってでも北山くんと関係持ちたい人なんていっぱいいるよ。


だから、そう言ったら



北「…お前、俺のこと低く見すぎ。

別に俺、そんなチャラくないし。


誰でもよくねーし。」


って。


ねぇ、それってどういう意味なの?




「…じゃあなんで私なの?」


少しの期待を持って聞いてみた。




北「…さぁね?(笑)


でも、ほかの人は抱かない。」




「…」




北「まぁさ、


誰でも良くないのよ。

俺モテてたとしても、誰でもいい訳では無いの。



はい、これが答えでーす。」





「…答えになってなくない?」



答えになってないよ。

期待した私が馬鹿みたいじゃん。


…ってわたし、何期待してたんだよ。




北「気にすんな。


てか、北山くんっていったから罰ゲームだな(笑)



よし、飯いこ?

腹減った。



罰ゲームなににしよっかなー(笑)」




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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時

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