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何分たったかな。


ずっとこの体制で、自分が何に泣いてたのかさえわかんなくなってきた。



「…ごめん、


離して?」



抱きしめられていた手をゆっくり離された。

そして、北山くんの顔を見る。


北「…顔ぐちゃぐちゃ。(笑)」



「…北山くんのせいだよ。」



北「休みの日でも化粧すれよ(笑)」



「…関係ないでしょ。」



北「でも、すっぴんも好きかも。」



「…え?」



北「俺の下の名前、知ってる?」



「ひろ、みつ?」



北「そう(笑)


正解(笑)



今日から名前で呼んで?」



「なんで??」



北「俺も、Aって呼ぶから。」



「え?


なんで?

何でいきなり?」



北「だって、名字とかおかしいじゃん。


玉だって、Aって呼んでるし。」



「…呼べないよ、私は。」



北「呼べるよ。


…ほら、言えって。」



「…」




北「んー。

じゃあ北山くんって呼んだら、罰ゲームね。」



「…は!?


意味わかんない。」



北「いいじゃん。


決定〜。」



「いいよって言ってないもん。」



北「お前の意見なんて、聞いてないし。」




離してくれたと思った手は私の腰にあって、顔もすごい近い。

喋る度に、吐息がかかってしまう。

そして、ちょっと笑ってる顔が凄くかっこよくて。

たまに口調が強くなるところがきゅんきゅんして。



やばい。



ドキドキが止まらない…。



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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時

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