甘えんぼ彼氏とその彼女！

甘えっ子さーん ページ4

Aside



依「それで、私の妻が本当に浮気していないのかを確かめて欲しいのですが…」


今回は浮気調査。これは結構労力を使うのですきじゃない


ちゅっ



貴「はい、それでは依頼料をお願いします」



ちゅっ



ペロッ



貴「ひゃぁっ！………すみません。お気になさらず」



さっきから本当にどういうつもりなのだろうか、このアホ彼氏は
頬や首筋にキスを落としてきたり、耳たぶを舐めたりしてくる
お陰で依頼者は今にも帰りそうだ

依「え、ええと………五百万でどうでしょうか」


貴「っ！！喜んで承ります！」



ちゅっ




カプッ



貴「っ！痛っ」


ロイ「あららー、痛かった？ごめーん」



そのごめんは、いつもより感情がこもっておらず、男の人を睨みつけているようだった



依「それでは、しっ、失礼しましたァっ」


逃げるように帰った依頼者を見送った後、私は後ろのアホを睨みつけた



ロイ「いえーい、今回もロイ君の活躍でだいせいこーう！どうどう？気持ちよかったっすかー」


貴「バカッ！お客様は引き気味だしどんどんヒートアップしていくし……アホなの！？」



噛まれた痛みで地味に潤む目を拭い、さらに睨みつける


ロイ「でもさーカプッひもひよはっはんなら、いいじゃーん？」



そろそろ我慢の限界が来た私は、ロイを冷めた目で見つめ、静かに笑った



貴「紀伊さん、お仕事が入りましたので、そちらの方に戻ってください」



ロイ「ねえっ！？なんで苗字！？？名前は！？」



意外と効果てきめんだったらしく、


貴「お仕事をなさらないどこぞのクソ野郎に近づかれたくないもので……」



ロイ「仕事するからそれだけは勘弁して欲しいっす」




ロイは大人しく仕事を始めてくれた




百「Aちゃん、おおおお疲れ様です！」



貴「百地ちゃんっ！あ、そうだ！葵くんに新しい仕事入ったって連絡してくれるかな？」


百地ちゃんは本当に可愛い。いい子だし、優しいし、何より可愛い！！私もこんなふうに生まれたかったなぁーってくらい！


百「Aちゃん、OKだそうです！」


貴「そっかぁーじゃあ2人でお茶にしない？」


百「それはいいんですけど…そそそその、ロイさんは誘わなくてもいいのでしょうか？」



本当は今話しかけたくないんだけど、百地ちゃんのお願いだから仕方ない



貴「ロイ、お茶にしよう」



ロイ「よっしゃぁー！」



犬みたいにはしゃぐロイを見て、つい可愛いと思ってしまう

今回ばかりは仕方ないか

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