甘えっ子じゅーはち ページ20
なんてこった
あれから悩むこと10分……
思い当たるふしがいくつも出てきた
てか10分でいくつも出るって………俺どんだけアホみたいなことしてるんすかー
だけどそれはどれもAの秘密を知るためのことであって、Aにバレたらダメなことだ
それに気づくとか……
ロイ「鋭すぎるっすよねー本当に」
貴「誰がですか」
後ろから聞こえてきたツンとした声に、色々と突っ込む
お前の事だよ、とか
何でここにいるんすか、とか
そんなイケメンみたいな行動しないでよ、とか
それはそれは心の突っ込みが止まらない
貴「早く帰りましょうよ。もう、待ちくたびれたんです。」
綺麗な黒髪をなびかせ、俺の道具を持ち上げる
けれど、その姿に違和感を感じる
いつもどうりにしては、どこかキツそうで、フラフラとしている
貴「私は疲れてるんです。……多分、
ロイなんかと一緒にいるから、ストレスが溜まってるんだよね」
苦しそうに、笑っている
え?いきなり何??ドッキリ?
そういえばさっき、A電話してたよね…?
あの電話の相手は、誰だ?
貴「私、あなたと相性悪いみたいなんだよね。
ねぇロイ?
私と、別れる気ない?」
…………………………………は?
ない。そう、言いたかった。けれど、目の前で淡々と言うAの顔を見ると、言えなかった
___あのさぁ、なんで別れてって言ってる方が、
そんなに苦しそうなわけ?
どうすればいいのか分からない状況で、ようやく絞り出た言葉は
ロイ「何があったの?」
それだけ
貴「なんにも無いよ?ただ単に、別れたいだけ」
レンタル救世主も辞めてしまいそうな、冷たい目
まるで微塵にも感情がこもってないかのように、機械的に動く口
それなのに
Aの目は今にも涙が零れ落ちそうなほど、潤んでいる
そんなAに少しづつイライラが募っていく
ロイ「そんなに別れたいなら別れよ」
まだ一緒にいたい。これからもずっと、離すつもりなんてない
ロイ「どうせ言ってたのでしょ?あー……何だっけ?秘密があるけどいいの?ってやつ」
話すことは出来ないの?もっと頼ってほしいんすけど
ロイ「だから……!もういいよ、俺から離れて。これまでずっと、我慢してたんでしょ?」
俺のことを嫌いにならないで。ウザイとか思われてもいいから___
Aは全く動かなかった。もういっそのこと、逃げて欲しかった。
醜い俺を突き放してほしかった
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恋花月(プロフ) - 1000hit越えありがとうございます!読んでくださっている皆様に感謝感謝です!! (2016年12月13日 22時) (レス) id: 8c52c13e60 (このIDを非表示/違反報告)
恋花月(プロフ) - シュークリームポットさん» 初コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2016年11月17日 22時) (レス) id: 8c52c13e60 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリームポット - とても面白いです!!これからも頑張ってください! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 44aa7daa19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SMILE☆Fool | 作成日時:2016年11月10日 1時